佐々木音憧が予選1位!日本勢5選手が準々決勝に進出を決めた/ワールドスケートゲームズ2024スケートボード男子ストリート世界選手権ローマ大会

佐々木音憧が、東京2020銀メダリストであるブラジルのケルビン・ホーフラーとポルトガルのグスタボ・リベイロを抑えて予選を1位で通過し、他の日本勢4選手と共に準々決勝に進出した。根附海龍は34位に終わり予選敗退となった。

1 執筆者 Chloe Merrell
Sasaki Toa performs a backside 360 at OQS Shanghai. 
(Atiba Jefferson/World Skate)

ローマに雨が降る1日でも、佐々木音憧(とあ)はリズムを乱すことはなかった。9月11日、彼はスケートボード男子ストリート世界選手権ローマ大会の予選を首位で通過し準々決勝進出を決めた。

この日から男子ストリート世界チャンピオンの座をかけた争いが始まったが、17歳の佐々木は素晴らしいスタートを切り、最終第7ヒートの1本目で80.17の高得点を叩き出し、そのまま首位で12日の準々決勝に進出を果たした。80点台を挙げた選手は佐々木だけだった。

佐々木に続いたのは、2大会連続でオリンピックに出場したポルトガルのグスタボ・リベイロ(79.98)。パリ2024では17位に沈んだリベイロは、東京2020で銀メダルを獲得し、パリ大会では6位に入賞したブラジルのケルビン・ホーフラーを抑えて2位に入り、準々決勝に駒を進めた。ホーフラーは3位(73.31)で予選を通過した。

パリ2024金メダリストの堀米雄斗、銀のジャガー・イートン、銅のナイジャ・ヒューストン、現世界チャンピオンの白井空良(そら)が今大会には出場しないため、他の多くの選手にとっては表彰台を狙える絶好のチャンスと言える。

世界ランキングの外からは、15歳の藪下桃平(やぶした・ももへい)が6位に入り準々決勝へ進出を決めた。また、ランキング外のタイソン・バワーバンク(アメリカ合衆国)も8位に入り予選を通過した。

この日、喜びに満ちあふれた選手もいれば、予想外の敗退を経験した選手もいた。

世界ランキング2位の根附海龍(ねつけ・かいり)は、2本のランを両方ともに失敗し34位に終わり、予選通過の32選手の中に入ることができなかった。根附は、6月にパリ2024の出場枠を逃している。パリ大会に出場したジョセフ・ガルバッチョ(フランス)も40位に終わり準々決勝進出を逃している。

古代ローマの象徴的な円形闘技場コロッセオを背景にしたオッピオヒル・スケートパークで開催されているスケートボード・ストリート世界選手権は、9月12日、男女の準々決勝が行われる。

ワールドスケートゲームズ2024スケートボード・男子ストリート予選の結果

以下、準々決勝進出を決めた上位選手32選手と日本選手の結果

  1. 佐々木音憧(とあ/日本)80.17
  2. グスタボ・リベイロ(ポルトガル)79.98
  3. ケルビン・ホーフラー(ブラジル)73.31
  4. マティアス・デル・オリオ(アルゼンチン)71.36
  5. リチャード・ターリー(スロバキア)70.99
  6. 藪下桃平(やぶした・ももへい/日本)68.62
  7. ヴィータス・ソンドルップ(デンマーク)65.51
  8. タイソン・バワーバンク(アメリカ合衆国)63.73
  9. ティジメン・オーバービーク(オランダ)61.38
  10. マックス・ベルギン(フランス)61.30
  11. ジェーク・イラーディ(アメリカ合衆国)60.19
  12. マウロ・イグレシアス(アルゼンチン)59.60
  13. イスマエル・エンリケ(ブラジル)57.14
  14. フィリップ・サラク(ポーランド)56.67
  15. アンジェロ・カーロ(ペルー)52.96
  16. アグスティン・アクイラ(イタリア)50.59
  17. クリストファー・クルーン(スウェーデン)50.04
  18. ゲイブリエル・リベイロ(ポルトガル)49.66
  19. 渡邊星那(せな/日本)47.25
  20. 青木勇貴斗(ゆきと/日本)46.04
  21. ジャイル・ウルバーノ(ペルー)45.43
  22. ジョエル・デ・カストロ(アルゼンチン)44.04
  23. デイヴィッド・トゥエスタ(ペルー)42.85
  24. ヨナス・カールソン(ノルウェー)41.03
  25. フアン・ポラニア(コロンビア)40.84
  26. カルロス・プイグドリェス(プエルトリコ)40.56
  27. マドゥ・テイシェイラ(ポルトガル)40.18
  28. JC ゴンザレス(コロンビア)39.93
  29. レヴィ・ロッフェルベルガー(オーストリア)39.37
  30. パン・ジャージェ(中華人民共和国)37.06
  31. トミー・フィン(オーストラリア)36.80
  32. 松本浬璃(かいり/日本)36.73

 34位 根附海龍(ねつけ・かいり/日本)35.59(予選敗退)

 41位 池慧野巨(いけ・けやき/日本)31.95(予選敗退)

ワールドスケートゲームズ2024スケートボード・ストリート世界選手権ローマ大会の日程・ライブ配信

ワールドスケートゲームズ2024では、予選と準々決勝はベスト・オブ・ツー・ラン形式(2本行うランのうちの得点の高いほうで順位が決まる)で行われ、準決勝と決勝では2/5/3形式(ラン2本のベスト1本と、「ベストトリック」5本のうちのベスト2本の合計点で順位が決まる)が採用される。9月7日からの3日間は公式練習が行われ、10日から本戦が始まる。13日の準決勝、14日の決勝の模様はOlympics.comでライブ配信予定。

9月7日

  • 9:00〜18:55(日本時間16:00〜翌1:55)女子・男子公式練習

9月8日

  • 9:00〜18:55(日本時間16:00〜翌1:55)女子・男子公式練習

9月9日

  • 9:00〜18:55(日本時間16:00〜翌1:55)女子・男子公式練習
  • 19:00〜19:45(日本時間翌2:00〜2:45)女子・男子シード選手公式練習

9月10日

  • 9:00〜13:55(日本時間16:00〜20:55)女子予選
  • 14:00〜14:45(日本時間21:00〜21:45)女子・男子シード選手公式練習

9月11日

  • 9:00〜13:55(日本時間16:00〜20:55)男子予選(ヒート1〜4)
  • 14:00〜14:45(日本時間21:00〜21:45)女子・男子シード選手公式練習 
  • 14:50〜19:45(日本時間21:50〜翌2:45)男子予選(ヒート5〜8)

9月12日

  • 9:00〜14:15(日本時間16:00〜21:15)女子準々決勝
  • 14:20〜19:35(日本時間21:20〜翌2:35)男子準々決勝

9月13日

  • 11:00〜15:10(日本時間18:00〜22:10)女子準決勝
  • 15:15〜19:40(日本時間22:15〜翌2:40)男子準決勝

9月14日

  • 18:15〜19:25(日本時間翌1:15〜2:25)女子決勝
  • 19:45〜20:55(日本時間翌2:45〜3:55)男子決勝
もっと見る