【ソフトボール】日本はチャイニース・タイペイを下して決勝進出|ワールドゲームズ2022

4年に一度開催される、オリンピックに採用されていない競技種目の国際総合競技大会「ワールドゲームズ」がアメリカ合衆国で開催されており、ソフトボール日本代表が準決勝でチャイニーズ・タイペイを7−0で下して、金メダルに王手をかけた。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
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(2021 Getty Images)

「第11回ワールドゲームズ(ワールドゲームズ2022)」がアメリカ合衆国アラバマ州バーミングハム市にて開催中で、ソフトボール準決勝の2試合が現地時間7月12日に行われた。Tokyo 2020で金メダルに輝く日本代表チームは、予選グループBを首位で通過しており、この日は予選グループAで2位となったチャイニーズ・タイペイと対戦。7−0という大差で、決勝進出を決めた。

後攻の日本は、エースの後藤希友が登板。2回表を三者凡退で終わらせるなど、予選リーグ同様に快投を連発する。その裏で2得点した日本は、5回裏で藤田倭がツーランホームランを打つなど、攻撃陣も波に乗る。この回で日本は4点を獲得して差を広げると、さらに6回裏で1点を加算。7点の差(7−0)がついて、日本はコールド勝利を収めた。これにより、明日(現地時間7月13日)の決勝戦進出が決まり、日本は金メダル獲得まで、最後の1試合を残すのみとなった。

決勝は、準決勝もう1試合の勝利チーム(オーストラリア、あるいはアメリカ合衆国)と戦うことになる。

競技フォーマット

今大会のソフトボール競技には、日本を含む計8チームが出場しており、予選リーグのグループ分けでAとBのふたつ、それぞれ4チームが属している。予選リーグのグループ分けは以下の通り。

グループA

  • アメリカ合衆国
  • カナダ
  • チャイニーズ・タイペイ
  • イタリア

グループB

  • 日本
  • メキシコ
  • プエルトリコ
  • オーストラリア

予選リーグでは、それぞれのグループ内でシングルラウンドロビン(1回総当たり)方式で戦い、各グループ上位2チームが決勝トーナメントに進出することができる。

競技日程

  • 7月9日 予選リーグ第1戦
  • 7月10日 予選リーグ第2戦
  • 7月11日 予選リーグ第3戦
  • 7月12日 準決勝
  • 7月13日 決勝、3位決定戦

スケジュール(大会公式)

日本代表メンバー

  1. 勝股美咲 (投手/ビックカメラ高崎)
  2. 後藤希友 (投手/トヨタ自動車)
  3. 藤田倭 (投手/ビックカメラ高崎)
  4. 三輪さくら (投手/トヨタ自動車)
  5. 我妻悠香 (捕手/ビックカメラ高崎)
  6. 切石結女 (捕手/トヨタ自動車)
  7. 市口侑果 (内野手/ビックカメラ高崎)
  8. 川畑瞳 (内野手/デンソー)
  9. 工藤環奈 (内野手/ビックカメラ高崎)
  10. 坂本結愛 (内野手/日立)
  11. 内藤実穂 (内野手/ビックカメラ高崎)
  12. 石川恭子 (外野手/トヨタ自動車)
  13. 中川彩音 (外野手/豊田自動織機)
  14. 原田のどか (外野手/太陽誘電)
  15. 藤本麗 (外野手/ビックカメラ高崎)

ワールドゲームズについて

ワールドゲームズは、オリンピックに採用されていない競技種目で世界最高水準のアスリートが競い合う国際的な競技大会のこと。国際ワールドゲームズ協会(IWGA)の主催、国際オリンピック委員会(IOC)の後援により、4年に一度、夏季オリンピック・パラリンピック競技大会の翌年に開催される。今大会はもともと、2021年7月15日から25日にかけての開催を予定していた。Tokyo 2020の延期により、今大会も1年延期して行われることになった。

ワールドゲームズの採用された競技が、後にオリンピックで採用されるケースも少なくない。これまでに、ワールドゲームズ競技種目の中からバドミントンや野球・ソフトボール、トライアスロンといった8競技がオリンピックに採用された。Tokyo 2020で行われた野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンもすべてIWGA加盟競技。今後もこういった事例が増えていくと考えられる。

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