国・地域別の野球男子世界一を決めるプレミア12は6チームずつ2組に分かれて1回戦総当たりを行うオープニングラウンドが終了。11月21日からは東京ドーム(東京都文京区)で、各グループ上位2チームが出場するスーパーラウンドが始まる。メキシコで行われたグループAのトーナメントを勝ち抜けたのはベネズエラ代表とアメリカ合衆国代表。グループBからは日本代表・侍ジャパンとChinese Taipei代表が進出した。
スーパーラウンドも総当たり1回戦を実施。そして最終日の24日には、3位と4位のチームによる3位決定戦、1位と2位のチームが決勝で激突する。
ここでは、侍ジャパン視点で、スーパーラウンドを展望する。
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有望株そろう米国代表
日本代表はスーパーラウンド初戦、マイク・ソーシア監督率いる米国と対戦する。ソーシア監督はTokyo2020で銀メダルを獲得したほか、大谷翔平の北米プロ野球・MLB挑戦1年目、2018年まで19年間ロサンゼルス・エンゼルスを率いていたことでも知られる。
チームはMLB通算90勝で現在フリーエージェントの44歳、リチャード・ヒルや、今季はメキシカンリーグでプレーした元横浜DeNAベイスターズのスペンサー・パットンといったベテラン投手が名を連ねる一方、その多くはMLB傘下の下部リーグ所属。2023年MLBドラフト1巡目指名のマシュー・ショウ(シカゴ・カブス傘下)、チャンドラー・シンプソン(タンパベイ・レイズ傘下)、ライアン・ワード(ロサンゼルス・ドジャース傘下)ら、若手有望株が攻撃をけん引する。
A組1位のベネズエラ代表
第2戦の対戦相手・ベネズエラは、4勝1敗でオープニングラウンドを首位通過。1敗はパナマ代表に喫している。監督はヒューストン・アストロズでコーチを務めるオマール・ロペス氏。
防御率0点で2勝を挙げるリカルド・ピント、1勝のマリオ・サンチェスと、先発投手が安定。また読売ジャイアンツのヨアンデル・メンデスも名を連ねる。打撃は、2本塁打を含む7打数6安打、OPS(得点への貢献度)2.857を記録している、エルナン・ペレスがけん引。凱旋となるメンデスはもちろん、ここで挙げた選手はアジアでのプレー経験があり、東京ドームでの試合に戸惑うことはないだろう。
Chinese Taipei代表と再戦
第3戦は、オープニンググラウンドで同組だったChinese Taipeiと対戦する。前回は、先発の才木浩人が6回無失点の好投。4回までに森下翔太の犠飛、辰己涼介の適時打、源田壮亮の本塁打で3点を挙げ、3-1で勝利を収めた。Chinese Taipeiの1点はタイ・ペイフォンによる本塁打。才木の好投が光り、完勝と言える内容だったが、2回対戦して必ず2回勝てる相手ではないことは確か。
千葉ロッテマリーンズでプレーしたチェン・グァンユウ、オリックス・バファローズと埼玉西武ライオンズでプレーしたチェン・グァンユウ、西武でプレーしたクォ・ジュンリンと、3投手がNPBを経験している。
放送予定
- 地上波:TBS(第2戦、第3戦)、テレビ朝日(第1戦)
- BS/CS:未定
- ネット:Prime Video(日本戦全試合ライブ配信)