2023年12月31日時点のWBSC(世界野球ソフトボール連盟)/KONAMI男子野球世界ランキング上位12チームによる、国・地域別の世界一決定戦「ラグザス presents 第3回WBSC プレミア12 2024」は11月24日、最終日を迎える。最終日に行われるのは2試合。ベネズエラ代表とアメリカ合衆国代表による3位決定戦、そして日本代表・侍ジャパンとChinese Taipei代表による決勝だ。試合はいずれも東京ドーム(東京都文京区)で開催される。
侍ジャパン、全勝優勝で連覇なるか
井端弘和監督率いる侍ジャパンは、オーストラリア代表を9-3で下したオープニングラウンド初戦から、Chinese Taipeiより白星を挙げたスーパーラウンド第3戦まで、8試合全てで勝利を収めている。決勝の対戦相手であるChinese Taipeiとは今大会二度対戦。オープニングラウンドは3-1、前日の試合は9-6となっている。
最初の対戦では、才木浩人が6回途中まで無失点の好投を見せる。初回の森下翔太による犠牲フライ、3回の辰己涼介による適時打、4回の源田壮亮による本塁打で3点。最終回は抑えの大勢が三者凡退で試合を締めた。2回目の対戦は、村林一輝の先頭打者本塁打などで日本が初回に4点。一時は1点差に迫られるも、5回に清宮幸太郎の適時打などでリードを広げて連勝となった。
Chinese Taipeiに2回とも勝利を収めているものの、実力差が僅かであることは明らかだ。ここまで2戦2勝。二度あることは三度あると行きたいが、三度目の正直という言葉もある。2006WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、日本は大韓民国代表に二度敗れているものの、三度目の対決となる準決勝で勝利を収め、その後キューバ代表を破って優勝している。
下馬評、過去のデータにかかわらず、番狂わせが起きるのも野球の醍醐味。近い例では、SMBC日本シリーズ2024を制したのは、セントラル・リーグ3位の横浜DeNAベイスターズだった。プレミア12大会連覇の懸かる日本は大一番を迎える。
戸郷翔征とリン・ユーミンの投げ合い
日本が決勝の先発マウンドに送り出すのは、読売ジャイアンツのエース・24歳の右腕、戸郷翔征だ。2023WBC優勝メンバーにも名を連ねた戸郷は、今季の26試合に先発して12勝8敗、防御率は1.95と安定。今大会は18日のドミニカ共和国代表戦に先発し、4回を2失点。ボークを取られるなど不本意な場面もあったが、その役割を果たした。東京ドームは巨人の本拠地。慣れ親しんだ球場で、本来の実力を披露できるか。
対するChinese Taipeiの先発投手は、本来23日の日本戦で先発が予告されていたリン・ユーミン。北米プロ野球・MLB、アリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下所属の21歳・左腕で、13日の韓国戦以来、2試合目の登板となる。韓国戦のリン・ユーミンは3回まで打者9人に抑える好投を見せるも、4回に2失点。5回2アウトから死球を出した場面で降板となった。
打者に目を向けると、Chinese Taipeiは3番・中堅手、左打者のチェン・ジェシェンが打率.632と好調。16日の日本戦でも2安打を放っているが、23日の試合は控えだった。22日の米国戦で死球を受けた影響か、それとも決勝を見据えての温存か。
日本のキーマンは若虎・森下だ。阪神タイガース所属の右打者で、24歳。今大会では日本の4番を任されている。その期待に応え、チームトップの9打点を記録。決勝でも活躍を見せたい。
■日程・放送予定
決勝
試合概要
- 対戦カード:日本 vs Chinese Taipei
- 開始時刻:11月24日(日)19:00
放送予定
- 地上波:テレビ朝日
- ネット:Prime Video