夏に行われた東京2020オリンピックで、柔道の阿部兄妹やレスリングの川井姉妹の活躍が日本を沸かせたように、**北京2022冬季オリンピック**に出場する選手の中にもきょうだいで切磋琢磨してオリンピック出場を決めたアスリートたちがいる。
シリーズ第3回は、ショートトラックで活躍する菊池悠希&菊池純礼をご紹介しよう。
菊池悠希&菊池純礼
ショートトラック女子を盛り上げるのは長野県出身の菊池姉妹。菊池家5人姉妹のうち、長女を除く4人がスケートに取り組み、次女・彩花は元スピードスケート選手で、三女・悠希、四女・萌水、五女・純礼がショートトラックで活躍する。ソチ2014には彩花と萌水、平昌2018には彩花と悠希、純礼の3人が出場し、彩花が平昌2018のスピードスケート女子チームパシュートで金メダルを獲得した。
北京では、三女の悠希と五女の純礼が出場する。四女の萌水も北京2022への出場を目指したが、全日本選手権の結果、代表の座をつかむことはできなかった。萌水は自身のインスタグラムでその悔しさをつづったが、出場するふたりは萌水の思いを力に北京で最高のパフォーマンスを見せることだろう。
北京オリンピックに向けて三女・悠希は、「苦しかったこと、悔しかったこと、楽しかったこと、自分の成長を感じること、いろんなことを思い出しては、本当に多くの方の支えがあってここまで来られた」とし、「北京オリンピックでのメダル獲得に向けてひとつひとつ積み重ねてきた『努力と挑戦』が私の強さとなり、自信になっています。同じ目標に向かって共に戦ってきたチームメイトの思いや、支えてくださる皆さまの応援を力に変えて、北京の舞台で精いっぱい戦ってきたいと思います」と誓う。
一方の五女・純礼は「このような状況下でオリンピックの舞台に立てること、支えてくださる皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。北京オリンピックに4年間の全てをぶつけます」と力を込めた。