スキージャンプ、2021/2022 注目ポイントは?

ニジニ・タギル(ロシア)にて11月19日に行なわれるワールドカップを皮切りに、北京2022を控えた今季スキージャンプの戦いがいよいよ始まる。髙梨沙羅や小林陵侑など、冬季オリンピックで活躍が期待される選手や今シーズンの注目ポイントを、一足先に押さえておこう!

文: Vikram Mahendra
写真: 2021 Getty Images

COVID−19の影響により、多くの大会が中止を余儀なくされた昨シーズンを経て、いよいよ始まる今シーズン(2021/2022)のスキージャンプ開幕戦に向けて、アスリートだけでなく、世界中のスキージャンプのファンの熱気が高まっていることだろう。特に今季は、北京2022を控えていることもあり、男女ともにハイレベルな争いが予想される。

さっそく、昨季の成績を振り返りながら、オリンピックを含む今季の注目選手とポイントをチェックしよう!

男子の注目ポイント

男子の注目株は、昨シーズン(2020/2021)驚異的な成績を残したノルウェーのハルヴォル・アイネル・グラネルだ。初出場となる北京2022で、すでにオリンピックの表彰台が期待されている。

アイネル・グラネルは、昨季ワールドカップで11勝をあげ、1572ポイントを獲得し、総合優勝を果たす。それだけでなく、ノルウェーチームの一員としても大活躍し、ワールドカップ団体戦の優勝にも貢献した。

ラージヒルの世界王者である、ドイツのマルクス・アイゼンビヒラーも忘れてはいけない。スキージャンプ強豪国のドイツは、個人種目だけでなく、男子と混合の団体戦でも、昨シーズン世界ナンバーワンに輝いている。アイゼンビヒラーは、平昌2018において、ノーマルヒル8位、ラージヒル14位と悔し涙を流しており、その雪辱を果たすため、北京2022に向けては、世界のメダル候補たちに負けず劣らず、着実に準備している。

スキージャンプの一種である「スキーフライング」の世界チャンピオンとなったカール・ガイガー(ドイツ)も、北京2022メダル候補のひとりだ。昨季ワールドカップでは総合6位に終わったが、北京2022団体戦でのメダル獲得に向けて、重要な役割を担うことは間違いない。

現在、スキージャンプで最も成功を収めている選手のひとりと称されているのが、ポーランドのカミル・ストッフだ。平昌2018では、個人ラージヒルで金メダル、団体戦で銅メダルを獲得し、これまでの獲得合計メダルは4個(金3、銅1)を数える。北京2022の代表となれば、5大会連続出場を果たすことになり、最年長スキージャンパーとして、個人種目での新たな金メダルの記録更新が期待される。

日本の小林陵侑は、平昌大会以降に、数々の成績と著しい成長を遂げており、北京2022のメダル候補として注目されている。また、ノルウェーのロベルト・ヨハンソンは、平昌2018で合計3個のメダル(金1、銅2)を獲得しており、特にチームで優勝した団体戦については、タイトル連覇がかかっており、世界が注目している。

団体戦ラージヒルでは、ノルウェーとドイツによる、世界トップクラスのスキージャンパーで編成された両チームの対決が見逃せない。繰り返しになるが、前回大会の平昌では、ノルウェーに勝利の女神は微笑んだ。

昨シーズンのネーションズカップでも、ノルウェーが圧勝しており、次点がポーランド、ドイツは3位だった。当然ながら、ノルウェーチームはオリンピックだけでなく、今シーズンのチームタイトルの連覇も狙っている。

女子の注目ポイント

女子の注目ポイントといえば、ヨーロッパ勢とアジア勢のトップを走り続けるスキージャンパーたちの直接対決だ。

スロベニアのニカ・クリジュナルは、昨シーズンのワールドカップで2勝をあげ、オーストリアの新星・マリタ・クラマーをはじめ、日本の髙梨沙羅、ノルウェーのシリエ・オプセトなどの錚々たるビッグネームをおさえて、総合優勝を果たした。これにより、クリジュナルは、オリンピック2大会連続出場だけでなく、北京2022の金メダル候補として急上昇した。

一方、クラマーは、昨季ワールドカップで7勝という、女子で最大の勝ち星をあげた。北京2022では、母国に初めてもたらすスキージャンプ金メダルを目指して、今季の視界も良好だ。

Marita Kramer
写真: 2021 Getty Images

ヨーロッパ強豪選手の刺客になると目されているのが、日本の高梨沙羅だ。昨シーズンのワールドカップでは、3勝をあげたものの、優勝のクリジュナルにわずか9ポイント及ばず、最終2位に終わった。しかし、平昌2018での銅メダル獲得から、なおも進化を続けるアジアのエースは、3度目となるオリンピックの舞台で、確実に金メダルを狙っている。

北京2022では、スキージャンプ混合団体戦が初めて実施される。ノルウェー、ドイツ、オーストリアのヨーロッパ強豪国とともに、日本やオリンピック開催国の中国など、アジア諸国の選手たちが互いに鎬を削る男女混合の新たな戦いにも、注目必至だ。

大会スケジュール

2021年

11月

  • 19-21日 ニジニ・タギル(ロシア): WC
  • 25-27日 ニジニ・タギル(ロシア): WC
  • 26-28日 ルカ(フィンランド): WC

12月

  • 3-5日 ヴィスワ(ポーランド): WC
  • 3-5日 リレハンメル(ノルウェー): WC
  • 4-5日 張家口(中国): COC
  • 9-12日 クリンゲンタール(ドイツ): WC
  • 10-12日 カンデルシュテーク(スイス): FC
  • 10-12日 ヴィケルスン(ノルウェー): COC
  • 16-17日 ラムソー(オーストリア): WC
  • 17-18日 ノトデン(ノルウェー): COC/FC
  • 17-19日 エンゲルベルク(スイス): WC
  • 18-19日 ルカ(フィンランド): WC
  • 22-25日 レークプラシッド(アメリカ): FC
  • 27-28日 エンゲルベルク(スイス): COC
  • 28-29日 オーベルストドルフ(ドイツ): WC
  • 29日-1月6日 フォーヒルズトーナメント : FC
  • 30日-1月1日 リュブノ(スロベニア): WC
  • 31日-1月1日 ガルミッシュ-パルテンキルヘン(ドイツ): WC

2022年

1月

  • 3-4日 インスブルック(オーストリア): WC
  • 5-6日 ビショフスホーフェン(オーストリア): WC
  • 7-8日 ティティゼー=ノイシュタット(ドイツ): COC
  • 7-9日 札幌(日本): WC
  • 7-9日 ビショフスホーフェン(オーストリア): WC
  • 8-9日 ザコパネ(ポーランド): FC
  • 13-15日 蔵王(日本): WC
  • 14-16日 ザコパネ(ポーランド): WC
  • 14-16日 オベルホフ(ドイツ): アルペンカップ
  • 15日 札幌(日本): COC
  • 16日 札幌(日本): COC
  • 20-23日 札幌(日本): WC
  • 22-23日 インスブルック(オーストリア): COC
  • 28-30日 ヴィリンゲン(ドイツ): WC
  • 29-30日 プラニツァ(スロベニア): COC
  • 29-30日 ザコパネ(ポーランド): FC

2月

  • 5-14日 北京2022冬季オリンピック(スキージャンプ競技日程)
  • 24-27日 ヒンツェンバッハ(オーストリア): WC
  • 25-27日 ラハティ(フィンランド): WC
  • 28-3月6日 ザコパネ(ポーランド): 世界ジュニア選手権

3月

  • 2-3日 リレハンメル(ノルウェー): WC
  • 3-6日 札幌(日本): FC
  • 3-6日 札幌(日本): FC
  • 4-6日 オスロ(ノルウェー): WC
  • 5-6日 ラハティ(フィンランド): COC
  • 10-13日 ヴィケルスン(ノルウェー): スキーフライング世界選手権
  • 11-13日 オベルホフ(ドイツ): WC
  • 12-13日 ザコパネ(ポーランド): COC
  • 16-19日 ウィスラー・オリンピック・パーク(カナダ): COC
  • 18-20日 ニジニ・タギル(ロシア): WC
  • 18-20日 オーベルストドルフ(ドイツ): WC
  • 19-27日 ロシア・ブルーバード・トーナメント : WC
  • 23-26日 レークプラシッド(アメリカ): COC
  • 24-27日 プラニツァ(スロベニア): WC
  • 25-27日 チャイコフスキー(ロシア): WC

※略称

  • WC...ワールドカップ
  • COC...コンチネンタルカップ
  • FC...FISカップ

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