国際卓球連盟(ITTF)による国際大会シリーズ「WTT」はヨーロッパ夏季シリーズをハンガリー・ブダペストのBOKホールで開催している。現地時間7月11日から17日にかけて行われた第1戦「WTTスターコンテンダー」に続き、18日からは第2戦「WTTチャンピオンズ」、第3戦「WTTフィーダー」が開幕。
年間4大会の「グランドスマッシュ」を頂点とするWTTのグレードは、シングルスのみ開催の「チャンピオンズ」が上から3番目、「スターコンテンダー」が4番目。「フィーダー」は5番目の「コンテンダー」よりも下位と位置付けられている。上から2番目は「カップファイナル」で男女1大会ずつの開催される。
■WTTチャンピオンズ
チャンピオンズは22日に男女シングルスの準決勝を実施。日本から唯一同ラウンドに進んでいる男子の張本智和(IMG/ITTF男子シングルス世界ランキング8位)は、3回戦でTokyo2020オリンピック王者のマ・ロン(中国/同2位)を破ったパトリック・フランチスカ(ドイツ/同14位)と対戦した。試合は一進一退の展開に。第1ゲームを張本が先取すると、第2ゲームはフランチスカが取り返す。第6ゲームまで同様の展開が続き、タイで最終ゲームを迎える。これを張本が11‐6でものにし白星。激闘を制し決勝進出を決めた。23日の決勝ではリン・ガオエン(中国/同20位)と対戦する。
女子シングルス決勝は、ワン・マンユ(ITTF女子シングルス世界ランキング8位3位)とワン・イーディ(同4位)による中国勢対決となった。
【放送予定】
- BS/CS:J SPORTS(一部生中継)
- ネット:テレビ東京 卓球チャンネル(ライブ配信)、J SPORTSオンデマンド
■WTTフィーダー
男子シングルスは準決勝を実施した。男子の篠塚大登(愛知工業大学)は、前戦で戸上隼輔(明治大学)を破ったリン・シドン(中国)と対戦。ゲームカウント3‐4の惜敗を喫し、決勝進出を逃している。
女子シングルスは準決勝と決勝を行った。準決勝には芝田沙季(ミキハウス)と橋本帆乃香(同)が出場。橋本はクアイ・マン(中国)を倒し決勝に進んだが、芝田はホー・ジュオジア(同)に敗れた。決勝で橋本はホーにゲームカウント2‐4で敗れ、準優勝に終わった。
■WTTシリーズ
2021年より新しく始まった卓球の国際大会「WTTシリーズ」は、以下の通り7つのカテゴリーに分類される(括弧内の数字は、年間開催最大数)
- グランドスマッシュ(4)
- カップファイナル(2)
- チャンピオンズ(8)
- スターコンテンダー(6)
- コンテンダー(14)
- フィーダーシリーズ(60)
- ユースシリーズ(100)
日本代表選手
【WTTチャンピオン】
大会公式: WTT Champions European Summer Series 2022
男子
- 張本智和(IMG)世界ランキング7位
- 宇田幸矢(明治大学)世界ランキング26位(★)
女子
- 早田ひな(日本生命)世界ランキング6位
- 伊藤美誠(スターツ)世界ランキング5位(★)
- 石川佳純(全農)世界ランキング10位(★)
- 木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)世界ランキング15位(★)
【WTTフィーダー】
大会公式: WTT Feeder European Summer Series 2022
男子
- 戸上隼輔(明治大学)世界ランキング41位(★)
- 篠塚大登(愛知工業大学)世界ランキング58位(★)
- 木造勇人(個人)世界ランキング68位(★)
- 田中佑汰(愛知工業大学)世界ランキング109位(★)
- 吉山僚一(愛工大名電高校)世界ランキング137位(★)
- 神巧也(ファースト)世界ランキング155位(★)
- 鈴木颯(愛工大名電高校)世界ランキング230位(★)
- 吉村真晴(愛知ダイハツ)世界ランキング423位(★)
女子
- 長﨑美柚(木下グループ)世界ランキング48位
- 平野美宇(木下グループ)世界ランキング17位(★)
- 小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)世界ランキング51位(★)
- 芝田沙季(ミキハウス)世界ランキング58位(★)
- 佐藤瞳(ミキハウス)世界ランキング63位(★)
- 張本美和(木下アカデミー)世界ランキング65位(★)
- 笹尾明日香(日本生命)世界ランキング73位(★)
- 森さくら(日本生命)世界ランキング81位(★)
- 橋本帆乃香(ミキハウス)世界ランキング-(★)
★…自主参加選手
※世界ランキングは、2022年第26週時点のもの