【スピードスケート】全日本距離別選手権:小平奈緒がラストレースを有終の美で飾る

第29回全日本スピードスケート距離別選手権大会は10月22日、長野県長野市のエムウェーブで女子500mを実施した。競技生活最後のレースに臨んだ小平奈緒(相澤病院)が37秒49で優勝。平昌2018の同種目金メダリストが有終の美を飾った。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
Nao Kodaira
(2022 Getty Images)

第29回全日本スピードスケート距離別選手権大会が10月21日、長野県長野市のエムウェーブで開幕。22日は女子500mが行われ、平昌2018の同種目金メダリストの小平奈緒(相澤病院)が競技生活最後のレースに臨んだ。

小平は12組中の11組に登場。稲川くるみ(光文堂インターナショナル)と並んでのレースとなった。小平は最初の100mを全選手トップの10秒72で通過する素晴らしいスタートを切る。さらにスペードを上げ、フィニッシュタイムは37秒49。最終組の髙木美帆(日本体育大学職員)が38秒18で上回ることができず、最後のレースを優勝で飾った。

レース直後のインタビューでは「一瞬でも皆さんの顔を見てしまうと涙が出そうだったので目の前のことに集中して、アスリートとしての小平奈緒を示せたと思います」とコメント。言葉通り、これで競技生活を終えるアスリートとは思えない滑りを見せた。

小平はバンクーバー2010から4大会連続でオリンピックに出場。平昌2018の女子500mでは金メダル、女子1000mでは銀メダルを獲得した。北京2022は大会直前の負傷の影響もあり、それぞれ17位、10位と涙を飲んだ。2022年4月に競技生活から離れる意向を表明。今大会をラストレースに定めていた。

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