FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップカタール2022は、日本時間12月14日から15日にかけ準決勝2試合を行う。ここではベスト4進出を決めたアルゼンチン代表の最新FIFA世界ランキングと、今大会のここまでの歩みを紹介する。
■最新のFIFAランキング
3位
※2022年10月6日付
■今大会のアルゼンチン代表
スカイブルーと白を意味する「アルビセレステス」のストライプが特徴的な南米の強豪チーム・アルゼンチンが、ワールドカップカタール大会の準決勝へと駒を進めた。
チームの中心的な存在であるリオネル・メッシは、今大会だけですでに4得点をあげており、初出場となった2006年のドイツ大会からの累積記録でいうと、10ゴールを数え、アルゼンチン元代表のガブリエル・バティストゥータがもっている、歴代ワールカップ最多ゴール数に並んだ(12月13日時点)。
メッシの歴史的タイ記録に並んだ試合というのが、先週末(日本時間12月10日)に行われた対オランダ戦の準々決勝だ。
アルゼンチンとオランダの両チーム合わせて、イエローカードが18枚も乱れ飛ぶ大荒れの試合となったが、先制ゴールはメッシの好アシストによってもたらされ、前半35分絶妙なスルーパスを受けたナウエル・モリーナがネットを揺らした。後半に入ると、その歴史的瞬間が訪れる。後半28分、PKを得たメッシは、冷静かつ精度の高いシュートで枠をとらえ、アルゼンチンに2点目をもたらし、かつ自身の通算記録を二桁に上げる、記念すべき「10」ゴール目を飾った。
しかし、ナショナルカラーの鮮やかなオレンジが印象的なオランダも、後半37分に1ゴールをあげ1点差に詰め寄ると、アディショナルタイムの後半55分には、意表をついたFKからふたたびゴールネットを揺らし、2−2の同点に並ぶというドラマティックな展開を繰り広げる。延長戦ではスコアが動かなかったため、PK戦へと突入することとなった。
PK後攻・アルゼンチンの一番手を務めたメッシが、確実にゴールを決めると、鼓舞されたメンバーはそれに続くようにをPKゴールを奪う。そして、最終出番を待たずして、4連続でPKを成功させたアルゼンチンがオランダを4−3で破り、準決勝進出を決めたのだ。
アルゼンチンの準決勝の相手は、ラウンド16のPK戦で日本を破り、さらに準々決勝でもPK戦にもつれ込む接戦で強豪・ブラジルを下したクロアチアだ。
アルゼンチンとクロアチアによる準決勝は、日本時間12月14日04:00にキックオフされる。
■今大会のアルゼンチン対戦成績
- グループステージ第1節 ● 1−2 サウジアラビア
- グループステージ第2節 ○ 2−0 メキシコ
- グループステージ第3節 ○2−0 ポーランド
- 決勝トーナメントラウンド16 ○2−1 オーストラリア
- 決勝トーナメント準々決勝 ○ 2−2(PK4−3) オランダ