【スノボ・ビッグエア】岩渕麗楽が女子3位、國武大晃が男子4位で最高|W杯第2戦エドモントン

カナダ・エドモントンで現地時間12月10日に開かれたスノーボード・ビッグエアのワールドカップ第2戦の決勝において、平昌2018と北京2022の2大会連続入賞の岩渕麗楽が3位に入った。また、男子では國武大晃の4位が日本勢最高。北京2022銅メダルの村瀬心椛は決勝を棄権している。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
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(Richard Heathcote/Getty Images)

国際スキー・スノーボード連盟(FIS)が主催するスノーボード・ビッグエアのワールドカップ今シーズン(2022/2023)の第2戦が、カナダ・エドモントンにおいて、現地時間12月9日から10日にかけて行われ、予選と決勝を行った。

■女子

今大会には、21名の女子スノーボーダーがエントリーしており、決勝進出は予選の上位8名に絞られる。今季ワールドカップ開幕戦で優勝している、平昌2018と北京2022のオリンピック2大会連続4位入賞の岩渕麗楽は、この第2戦の予選(9日開催)を1位で通過する。

決勝の2回目のランで、岩渕は84.50という大会ベストスコアを叩き出すも、最終ランのスコアが58.75となり、合計スコア143.25で、最終的に3位となった。優勝は、開催国代表のジャスミン・ベアード(カナダ)だった。

また、予選を6位で通過していた北京2022銅メダリストの村瀬心椛は、決勝を棄権しており、8位に終わっている。

女子ビッグエア決勝の表彰台成績は、以下の通り。

  1. ジャスミン・ベアード(カナダ) 159.50
  2. エビ・ポープ(ベルギー) 146.50
  3. 岩渕麗楽 143.25

■男子

54名がエントリーした男子ビッグエアでは、予選と準決勝を勝ち進んだ上位10名が決勝へ進出できるという競技フォーマットで行われた。日本代表7名のうち、北京2022で4位入賞の國武大晃と、ローザンヌ2020冬季ユースオリンピックで金メダルに輝く木俣椋真の2名が決勝に駒を進めた。

國武は、決勝2回目のランで78.25、最終のランで87.25という高得点を叩き出し、合計スコア165.50となるも、表彰台までわずか2.5及ばず、4位となった。また、木俣は最初のランで80.75、最終のランで64.50をマークし、合計スコア145.25で8位に終わった。優勝は、北京2022スノーボード男子ハーフパイプで6位入賞のヴァレンティノ・グセリ(オーストラリア)だった。

男子ビッグエア決勝の表彰台成績は以下の通り。

  1. ヴァレンティノ・グセリ(オーストラリア) 172.50 
  2. クリス・コーニング(アメリカ合衆国) 172.00
  3. ニコラス・ ラフランボワーズ(カナダ) 168.00

スノーボード・ビッグエアとは?

スノーボードのオリンピック種目は5つある。そのなかでも、ビッグエアはオリンピックヒストリーの中で最も新しい種目で、平昌2018で初めて実施された。

ビッグエアは、スノーボーダーが巨大なジャンプ台から飛び出して、空中で最高のトリックを披露するシンプルな種目だ。

コース上でジャンプや技(トリック)を繰り出していくスロープスタイルとは異なり、ビッグエアはワントリックを確実に決めることが重要となる。大会のフォーマットにもよるが、選手は通常、2回もしくは3回のランを行う。同じトリックを3度繰り返す選手も珍しくはない。

審査員は、高さ・難易度・発展性・完成度・着地の5つの基準で演技を採点する。

2022/2023ワールドカップ・ビッグエア日程

  • 2022年10月21日、22日 クール(スイス)※終了
  • 2022年11月25日、26日 ファールン(スウェーデン)※キャンセル
  • 2022年12月10日 エドモントン(カナダ)※終了
  • 2022年12月16日、17日 コッパーマウンテン(アメリカ合衆国)
  • 2023年1月14日 クライシュベルク(オーストリア)

2023年FISスノーボード世界選手権は、2023年2月19日〜3月5日の日程でバクリアニ(ジョージア)で開催される。

FISのイベント以外では、2023年1月27日〜29日に米コロラド州アスペンのバターミルクで、22年連続となるXゲームズ・アスペンが開催される。

このほか、結果や放送予定、各種最新情報はFIS公式ウェブサイトより確認できる。

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