【スノボ・ビッグエア】ミラノ・コルティナ2026へ始動|村瀬心椛「ひとつひとつ大切に」、岩渕麗楽「挑戦は、いいきっかけになった」

11月21日、本格的なシーズンインを前に "SNOW JAPAN" のメンバーである、スノーボード・スロープスタイルとビッグエアの日本代表が記者会見に臨み、ミラノ・コルティナ2026に向け今後の目標などを語った。会見には、北京2022銅メダリストの村瀬心椛をはじめ、岩渕麗楽、國武大晃、大塚健ら7名が出席した。

1 執筆者 Yukifumi Tanaka/田中幸文
北京冬季五輪/予選を通過した村瀬と岩渕 
(時事)

全日本スキー連盟は11月21日、"SNOW JAPAN"のメンバーである、スノーボードのスロープスタイルならびにビッグエアの日本代表選手の記者会見を都内で開いた。この会見には、昨冬の北京2022スノーボード女子ビッグエアで、日本史上初となるオリンピック銅メダルに輝いた村瀬心椛をはじめ、同種目4位入賞の岩渕麗楽、男子ビッグエア4位入賞の國武大晃、また同種目決勝に進出した大塚健といった冬季オリンピック出場選手だけでなく、日本代表として国際大会での競技活動をはじめたばかりの長谷川帝勝、荻原大翔、そして村瀬の実妹である村瀬由徠の、女子3名、男子4名の合計7名が出席した。

この7名は、スイス・クールにて現地時間10月22日に行われたスノーボード・ビッグエアのワールドカップ今シーズン(2022/2023)の開幕戦に出場していたことから、スキー選手を中心としたSNOW JAPAN初回記者会見(10月25日実施)とは別に、本会見に出席することとなった。また、このワールドカップ開幕戦では、岩渕と大塚がそれぞれ優勝しており、幸先の良いスタートを切っている。

この会見の中で、参加選手たちは、北京2022を終えた心境の変化や、新たなオリンピックサイクルのはじまりとなる今シーズンのことだけでなく、およそ3年後に開幕を控えたミラノ・コルティナ2026に向けた目標など、それぞれの思いを語った。

村瀬心椛

「(北京2022で)メダルを取ったことによって、スノーボードのスロープスタイル、ビッグエアという競技をたくさんの人に知ってもらえた」
「(今後について)ひとつひとつ大切にして、自分の滑りを出し切って、カッコいい滑りができるようにこれからも頑張りたいと思います」
「(妹の存在について)由徠がいないと楽しくない。スノーボードを一緒にやってきた中で、1番に由徠を見てきた。これからもずっと一緒に頑張って練習して、大会に挑む」
「ずっと一緒(笑)」

岩渕麗楽

「(北京2022を振り返って)イレギュラーなことが多くて、自分の準備を整えるのが大変なオリンピックだった。その中で(最後の大技を)決めきれなかったけど、自分の最大限を(発揮)できたのは良かったかなと思っている」
「時間が経つにつれて、周りの人がたくさん声をかけてくれた。結果はついてこなかったですけど、(自分の)滑りで周りの人に少しでも影響を与えることができたのは、すごく嬉しく思っています」
「あの挑戦をしたことによって、いろいろ振り切れた部分があるというか…新しいことをやることに対して、行き詰まってた部分もあった。でも今は、またモチベーションを保ち直せて。いいきっかけになったなって思っています」
「(今シーズンの開幕戦での優勝について)夏にニュージーランドで練習したことが大会でうまく出せたので、私自身、結果も内容も納得できる大会になった」
「今シーズンは結果よりも、完成度や精度の高い滑りをするっていうことを目標に頑張っていけたら」
「あまり目先の結果にはとらわれず、糧になるような試合運びをしていけたらいいなって。慣れないことにも対応できるような準備を、この4年間にしていけたらいいなって思います」

國武大晃

「(北京2022を振り返って)自分の4位っていう結果は、あまり納得はしていません」
「最近、大会で表彰台に上がれていなくて、ワールドカップでも2位と3位しか取ったことない。頑張って優勝したいです」
「(今後について)着実に1戦1戦を大切に、ポイントを取りにいって。そこでいい結果を出せれば、(ミラノ・コルティナ2026)オリンピックまで行けると思う。大切に頑張っていきたいなと思っています」

大塚健

「(北京2022を振り返って)オリンピックの舞台は自分にとって初めてだったので、慣れないというか、4年に一度しかないので、すごい緊張があった」
「(ビッグエアの最後のランで)メダルを狙って、あの大技に挑戦した。(結果について)後悔はなく、次に繋がればいいのかなと思って、今は前向きに頑張ってます」
「(今シーズン開幕戦の優勝を振り返って)4年ぶりの(ワールドカップ)優勝だったので、 すごくいい感じでスタートを切れて、自信にもつながった」
「(ミラノ・コルティナ2026に向けて)着実に力をつけれるように、また一から準備していきたい」

村瀬由徠

「(ワールドカップ開幕戦での4位入賞を振り返って)今までテレビ越しとか、インスタとかで見ていた好きなライダーと一緒に戦えて、そこで、今自分のもっている技を出すことができた」
「自分もここで戦えるんだなっていう自信が深まりました」
「(今シーズンの目標について)結果に囚われすぎていると、自分の滑りが出せなかったりするので、今自分にできることを出し切って楽しみたいと思います」

長谷川帝勝

「(今シーズンの目標について)自分の滑りをしっかりして、いい結果が残せればいいかなと思っています」
「結果に囚らわれることなく、まず第一に自分の滑りをするっていうことを目標に掲げてやっていければ」
「(ミラノ・コルティナ2026に向けて)カッコいい滑りができればって思っています」

荻原大翔

「(今シーズンの目標について)毎回決勝に残って、自分の全力を出して終われるようにしていきたい」
「(ミラノ・コルティナ2026に向けて)バックサイド2160を完璧にして、メイクの質を上げて、本番で失敗しないようにしたいです」

SNOW JAPAN 2022/2023シーズン記者会見 出席選手

  • 村瀬心椛
  • 村瀬由徠
  • 大塚健
  • 國武大晃
  • 長谷川帝勝
  • 荻原大翔
  • 岩渕麗楽(オンライン参加)

※全日本スキー連盟 案内順

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