パリ2024オリンピックの予選を兼ねて行われているスケートボード・パーク世界選手権は2月9日、男子オープン予選が行われ、ジャガー・イートン(アメリカ合衆国)が首位、永原悠路が2位、オウグスト・アキオ(ブラジル)が3位で10日の準々決勝進出を決めた。
日本からは永原のほか5選手が出場。笹岡建介が42位、栗林錬平が57位、猪又湊哉(そうや)が82位、平野歩夢が92位、三竹陽大が111位で予選敗退となった。
砂混じりの強い風が吹く中、朝9時すぎに始まった男子オープン予選には、122人のスケーターが出場し、9組に分かれてそれぞれランを2本ずつ披露した。
7組目に登場した永原は、1本目の中盤に行ったフリップインディーで転倒し、得点が48.26点にとどまったものの、2本目は成功。75.33点をマークして最終2組を残してトップに立った。
パフォーマンスを終えた後、永原はOlympics.comのインタビューにこたえ、「決めてたランをフルメイクできて、それが一番嬉しいです」と喜びを語った。
「1本目は緊張していて、気持ちも定まっていない状況で始まって、それが失敗につながったと思います」と振り返り、1本目が終わった後に、監督やコーチと話して、「それによって気持ちが定まって、ドロップインできた」と語った。
2本目はフリップインディーをしっかりと着地。「(1本目は)風があって、向かい風でスピードが出なくて飛距離が足りなくて、板が持っていかれた。2本目ではその辺も注意ができたのがよかったと思います」と、冷静に天候に対応できたことを語った。
一方、8組目に登場した平野は、1本目でスピードにのって高さのある滑りを披露し、キックフリップインディーに挑んだものの、着地後に乱れて転倒。2本目でも圧倒的なエアの高さでコメンテーターや観客を魅了したが、技を決めることができずそれぞれ19.96点、3.00点にとどまり予選92位に沈んだ。
しかし、2本のランの合間にはコーチや兄・平野英樹さんらと言葉をかけ合い、笑顔も見られるなど、技への挑戦を純粋に楽しんでいるようにも見られた。
スケートボード・パーク世界選手権の結果
2023年2月9日 男子オープン予選の結果
[準々決勝進出の28選手]
- ジャガー・イートン(アメリカ合衆国)78.00
- 永原悠路(日本)75.33
- オウグスト・アキオ(ブラジル)74.00
- テイト・カリュー(アメリカ合衆国)72.66
- トム・シャー(アメリカ合衆国)72.20
- リアム・ペース(アメリカ合衆国)71.70
- ギャビン・ボットガー(アメリカ合衆国)71.23
- ダニエル・レオン(スペイン)70.91
- スティーブン・ピネイロ(プエルトリコ)70.63
- キコ・フランシスコ(フィリピン)70.00
- アレッサンドロ・マッツェッラ(イタリア)70.00
- イバン・フェデリコ(イタリア)68.76
- ルネ・グリフベア(デンマーク)68.36
- バンサン・マテロン(フランス)67.20
- ヤム・ベハー(イスラエル)67.00
- ペドロ・キンタス(ブラジル)66.60
- エドアルド・ダメストイ(フランス)66.30
- ハンパス・ビンベリ(スウェーデン)65.76
- エリアス・ニールセン(ノルウェー)65.73
- ジョシュア・ダークセン(アメリカ合衆国)65.16
- テイラー・ナイ(アメリカ合衆国)64.76
- キーファー・ウィルソン(オーストラリア)64.66
- キエラン・ウーリー(オーストラリア)64.06
- ムリロ・ペレス(ブラジル)62.99
- ルイジ・チニ(ブラジル)62.83
- アッシュ・ウィルコムズ(オーストラリア)62.56
- テイラー・エドマイアー(ドイツ)61.36
- アレッサンドロ・ソルジェンティ(イタリア)61.36