種目別平均台で通算7個目のメダルとなる銅メダルを獲得したシモーネ・バイルズが、8月3日(火)、叔母が急死したこと記者団に明かした。
「結局、私たちが経験していることを周囲の人たちは理解していません」とバイルズは打ち明けた。「2日前、目が覚めたら、叔母が突然亡くなったと聞いて、オリンピックというこの場所に居続けることも、簡単ではなかったです」
先週火曜日(7月27日)に女子団体戦を棄権したのちに、彼女は克服しなければならない新たな困難と戦っていた。彼女は記者団に対し、ツイスティ(心と体が以前のように結びつかなくなる体操選手に起こり得る現象)に陥ったと説明。
バイルズは、個人総合(7月29日)と、8月1日から3日に予定されていた種目別決勝競技の4種目全てでクオリファイをしていたが、メンタルヘルスの改善に集中するため、最終的に平均台を除くすべての決勝競技を辞退した。
このニュースは世界中で話題となった。そしてバイルズは、メダル以上の意味があると語った。
「私たちは普段から様々な状況に置かれているけれど、それが伝えられることはありません。今回のことで、メンタルヘルスに光が当たったと思っています。私たちは単なるエンターテインメントではなく、人間であり、感情を持っています」
期待されていた結果を残せなかったとはいえ、24歳のバイルズは幸せな気持ちで帰国の途につく。
8月4日(水)、彼女はInstagramに「私のコレクションに2つのメダルがくわわって東京を去るのは、悪いことではないわ!」と投稿している。