World Baseball Classic 2023(ワールドベースボールクラシック/WBC)決勝が現地時間3月21日、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで開催。野球日本代表・侍ジャパンがアメリカ代表を3‐2で下し、3大会ぶり3度目の優勝を飾った。
大会MVPに選出されたのは大谷翔平。全7試合に先発出場し、打者としては3番を打ち、打率.435、1本塁打、8打点の結果を残した。投手としては初戦の中国代表戦に先発登板し、チームの勢いをつける白星に貢献した。準々決勝のイタリア代表戦では5回途中2失点で勝利投手に。決勝では1点差の最終回にクローザーとして登場。無失点で抑え、胴上げ投手となった。
大谷は試合後のインタビューで「夢見ていたところなので本当にうれしい」と金メダルを手にした気持ちを語った。決勝のマウンドについては「点差によって(状況が)変わると思った。接戦の良いゲームで緊張したが、抑えることができて良かった」と振り返る。
14年ぶりの王座奪還を決める最後のアウトは、アメリカのキャプテンで大谷にとってはロサンゼルス・エンゼルスでチームメイトであるマイク・トラウトから奪った三振だった。三者凡退で終われば最後がトラウトであることは意識していたという大谷。先頭の出塁を許したが、次の打者をダブルプレーに仕留め2アウトでトラウトと相まみえることとなった。この状況を「最高の形で最高の結果になった」と大谷は語っている。
さらに大谷は次のように今大会を振り返った。
「正直終わってしまうことが寂しい。これからはそれぞれのチームで、シーズンに備えて頑張りたい。最高の形で終わることができた。全員が自分の仕事をして、昨日(の準決勝)も粘り強く最後まであきらめず(戦えた)。監督を優勝させることができて良かった」