パリ2024オリンピック・バドミントンド競技の見どころと注目選手
52週間にわたるオリンピック予選を経て、いよいよ本番が始まろうとしている。7月27日から8月5日まで、合計172人の選手がパリ2024オリンピックのバドミントン競技で競い合う。会場は、2024年2月11日にオープンしたポルト・ド・ラ・シャペル・アリーナ。
バドミントン競技では、男女それぞれシングルスとダブルスが行われ、これに加え、男女混合ダブルスが競い合われる。選手は予選ラウンドを戦った後、ノックアウト方式の決勝ラウンドに進む。シードはBWF世界ランキング(7月9日付)に基づいて決められる。
シングルスでは、各グループの勝者がベスト16に進出する。ダブルスでは、各グループの上位2チームが準々決勝に進出し、それぞれの組み合わせは再抽選される。 5試合行われる決勝戦は、競技期間の最後の4日間で行われる。
ここでは、パリ2024バドミントン競技で注目すべき選手と見どころ、競技日程情報、視聴方法について紹介する。
パリ2024バドミントン競技で注目される選手
3年前の東京2020で表彰台の頂点に立った選手のうち、男子シングルス金メダリスト、デンマークのビクトル・アクセルセンと、女子シングルス金メダリスト、中華人民共和国のチェン・ユーフェイ(陳雨菲)が連覇を狙う。
男子シングルスでは、元世界ランキング1位で世界チャンピオンの桃田賢斗と、東京2020銀メダリストのチェン・ロン(陳龍)が引退したことで、アクセルセンとチェン以外の選手たちにもメダル獲得のチャンスが広がった。
今年に入ってからランキングを上げた中華人民共和国のシー・ユーチ(石宇奇)が、アクセルセンを抜いて現在世界ランキング1位となったが、2023年世界選手権銀メダリストで、同5位の奈良岡功大(ならおか・こうだい)を含めランキングトップ10の誰もが金メダルを狙える状況にあると言えるだろう。
女子シングルスでも同様に、2023年8月に山口茜(あかね)から世界ランキング1位の座を奪い取った22歳のアン・セヨン(大韓民国)がチェンを王座から引きずり下ろそうとしている。また、東京2020銀メダリストで2023年のアジア王者、Chinese Taipeiのタイ・ツーイン(戴資穎)、リオ2016金メダリストで復活を遂げたカロリナ・マリン(スペイン)、そして現在世界ランキング5位山口らがメダル争いを繰り広げるだろう。オリンピック3大会連続出場となる山口は、悲願のオリンピックメダル獲得を狙う。
一方ダブルスでは、東京2020女子ダブルス金メダリストのグレイシア・ポリー&アプリヤニ・ラハユペア(インドネシア)と、混合ダブルス金メダリストのワン・イーリュー(王懿律)&ファン・ドンピン(黄東萍)ペアがコンビを解消し、メダル獲得の行方は不透明だ。男子ダブルス金メダリストのリー・ヤン(李洋)&ワン・チーリン(王齊麟)ペアも前回の大会から調子を落としている。2021年世界選手権男子ダブルスで優勝して日本勢初の快挙を成し遂げた「ホキコバ」こと保木卓朗(ほき・たくろう)&小林優吾ペアは十分にメダル圏内にいると言える。
しかし、ダブルス種目では中華人民共和国の新しい勢力が台頭している。男子では、世界ランキング1位のリャン・ウェイケン(梁偉鏗)/ワン・チャン(王昶)ペア、女子では、同1位のチェン・チンチェン(陳清晨)/ジア・イファン(賈一凡)ペアらが力をつけている。混合ダブルスでは、東京2020銅メダルに輝いた「ワタガシ」こと東野有紗(ありさ)&渡辺勇大(ゆうた)ペアが2大会連続のメダル獲得を狙うが、同1位のジェン・シーウェイ(鄭思維)/ファン・ヤチョン(黄雅瓊)ペアとの戦いに注目される。
パリ2024オリンピック・バドミントン競技の日程
パリ2024オリンピックのバドミントンは7月27日から8月5日まで開催される。
バドミントン競技の詳しい日程はこちらから。
パリ2024のTV放送、ライブ配信情報
パリ2024オリンピックでは、これまで複数存在していたオリンピック中継の民放配信サービスが一本化され、TVerでほぼ全競技(※1)のライブ配信(※2)が行われる。
大会の模様は、Olympics.comや公式オリンピック・アプリで最新情報が入手できるほか、大会期間中は、ライブブログで大会にまつわる驚きや感動、笑顔や栄光の瞬間をお届けする。
※1 NHKの地上波放送競技の一部を除く。※2 一部の地上波同時ライブ配信はTVerテレビアプリで視聴できない。また、Chromecastではオリンピック特設ページを視聴できない。