フリースタイルスキー界の新星、ニコルズ皇吏は「最高のセンスがある」藤田コーチ語る

冬季ユースオリンピックのフリースタイルスキー男子スロープスタイル、ビッグエアの2種目で銀メダルを獲得したニコルズ皇吏とは? 藤田斎文(さいもん)コーチに聞いた。

1 執筆者 Gisella Fava, Meng Lingcheng and Chiaki Nishimura
Big Air Silver Medallist Nicholls Olly JPN - Gangwon 2024
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フリースタイルスキーの新星がアジア初開催の冬季ユースオリンピックで大韓民国江原道の空を華やかに舞った!

1月19日から2月1日の日程で行われている第4回冬季ユースオリンピック、江原2024。フリースタイルスキー男子スロープスタイル、男子ビッグエアの2種目でニコルズ皇吏(オーリー)がそれぞれ銀メダルを獲得した。

フリースタイルスキーのニコルズ皇吏、「猫みたい」!?

ニコルズは北海道出身の16歳。サッカーや柔道に取り組んだことがあると話すニコルズは、10歳のときにフリースタイルスキーを始めた。もともと父親の影響でスノーボードに取り組んでいたが、友達がするフリースタイルスキーを見てこの道を選んだという。

12歳のときに現在のコーチを務める藤田斎文(さいもん)氏に師事。ニコルズがビッグエアで銀メダルを獲得した1月28日の競技後、Olympics.comが藤田コーチにマイクを向けると、同氏はフリースタイルスキー界の新星・ニコルズの性格や練習などについて語ってくれた。

藤田コーチが特に強調するのは、彼のセンスの良さ。

「(彼は)すごくセンスがあって運動神経も高い。スキーがすごく好きでトレーニングをがんがんやってくれる。最高のセンスを持っているので、僕が特にうるさく言うこともなく、彼のセンスや感覚に合わせる感じで(指導し)、ここまで成長してきたという感じですね」と評価する。

2年後にミラノで予定されているミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックについて藤田コーチは、「もちろん次のミラノのオリンピックは狙っていってるんですけど、それよりも彼自身が楽しくスキーをずっとやることが大事かなとも思っているので、彼のやりたいスキーをサポートしていくのが僕の仕事なのかなと思っています」と続けた。

最後にニコルズの性格について尋ねると、「猫、猫です」と微笑み、「すごい気まぐれで、でもスイッチが入るとすごい集中してやれるし、でも普段はふわふわ。猫ですね」と笑い声をあげた。

ニコルズは2021/202シーズンから全日本スキー選手権に出場し、2023年3月にニセコで行われた同選手権ではビッグエアで2位、スロープスタイルで4位に入賞した。

ワールドカップの出場経験はまだなく、ニコルズは「ユースオリンピックでいい経験ができたので、ワールドカップに出れるようにしたいです」と目標を語った。今後の活躍を応援したい。

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