アメリカ合衆国のナタリア・グロスマンとフランスのメジディ・シャールックが、5月22日(日)にソルトレークシティで開催されたIFSCワールドカップのボルダリング決勝で金メダルを獲得した。
18歳になったばかりのシャールックは、見事なクライミングで表彰台の頂点に立ち、ワールドカップ初優勝を飾った。アルプスの町シャンベリー出身の彼は、4月のワールドカップ初戦マイリンゲン大会で3位、今月初旬のソウル大会での7位に続き、快挙を成し遂げた。2位は日本の緒方良行、3位は川又玲瑛。
シャールックの喜びは、ソルトレークシティのパイオニア・パークに集まった観客にも伝わった。「あの瞬間は自分をコントロールできなかった。小さなモンスターに自分が支配されているような感じだった。クレイジーだよ!」とシャールックは語った。
女子では、グロスマンがワールドカップサーキットでの圧倒的な強さを維持し、4冠を達成。コロラド州ボルダー出身のグロスマンは、今月初旬のソウル大会での優勝に続き、今回もパワフルなパフォーマンスを披露した。
同胞の**ブルック・ラブトゥが銀メダル、日本の野中生萌**が銅メダルとなった。
グロスマンは大会後、「とても興奮しています!地元の会場で、観客の声援を受けたことで、より良いパフォーマンスにつながったと思います」とし、「ボルダリングのワールドカップは全部出るつもりで、できればリードも全部出たい」と語った。
スポーツクライミングのワールドカップ次戦は5月27日〜29日に予定されているソルトレークシティ大会で、ボルダリングとスピード種目が実施される。
ソルトレークシティ大会ボルダリング決勝の結果
男子決勝
- メジディ・シャールック(フランス)- 完登: 4、ゾーン: 4、アテンプト: 9
- 緒方 良行(日本)- 完登: 4、ゾーン: 4、アテンプト: 11
- 川又 玲瑛(日本)- 完登: 3、ゾーン: 4、アテンプト: 14
- ニコライ・ウズニック(オーストリア)- 完登: 2、ゾーン: 3、アテンプト: 8
- ヤニック・フロヘ(ドイツ)- 完登: 1、ゾーン: 4、アテンプト: 1
- ヤコブ・シューベルト(オーストリア)- 完登: 1、ゾーン: 2、アテンプト: 1
女子決勝
- ナタリア・グロスマン(アメリカ)- 完登: 4、ゾーン: 4、アテンプト: 9
- ブルック・ラブトゥ(アメリカ)- 完登: 3、ゾーン: 4、アテンプト: 5
- 野中生萌(日本)- 完登: 3、ゾーン: 4、アテンプト: 9
- ジェシカ・ピルツ(オーストリア)- 完登: 3、ゾーン: 4、アテンプト: 16
- フランツィスカ・シュテーラー(オーストリア) - 完登: 1、ゾーン: 3、アテンプト: 1
- カミラ・モローニ(イタリア)- 完登: 1、ゾーン: 3、アテンプト: 2
今後のIFSCの競技スケジュール
IFSCパラクライミングワールドカップ
- 5月24日(火):パラクライミング予選
- 5月25日(水):パラクライミング決勝
IFSCボルダリング&スピードワールドカップ
- 5月27日(金):スピード予選・決勝
- 5月28日(土):男女ボルダリング予選
- 5月29日(日):ボルダリング準決勝、ボルダリング男女決勝