グロスマン、シャールックが優勝 スポーツクライミング・ソルトレークシティ大会

フランス出身の18歳メジディ・シャールックがボルダリング決勝で見事なパフォーマンスでワールドカップ初優勝を飾り、女子はグロスマンは連覇を達成した。

Natalia Grossman of the United States celebrates her first place finish during the finals of the IFSC Climbing World Cup on 30 May 2021 in Salt Lake City, Utah
(2021 Getty Images)

アメリカ合衆国のナタリア・グロスマンとフランスのメジディ・シャールックが、5月22日(日)にソルトレークシティで開催されたIFSCワールドカップのボルダリング決勝で金メダルを獲得した。

18歳になったばかりのシャールックは、見事なクライミングで表彰台の頂点に立ち、ワールドカップ初優勝を飾った。アルプスの町シャンベリー出身の彼は、4月のワールドカップ初戦マイリンゲン大会で3位、今月初旬のソウル大会での7位に続き、快挙を成し遂げた。2位は日本の緒方良行、3位は川又玲瑛

シャールックの喜びは、ソルトレークシティのパイオニア・パークに集まった観客にも伝わった。「あの瞬間は自分をコントロールできなかった。小さなモンスターに自分が支配されているような感じだった。クレイジーだよ!」とシャールックは語った。

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(2021 Getty Images)

女子では、グロスマンがワールドカップサーキットでの圧倒的な強さを維持し、4冠を達成。コロラド州ボルダー出身のグロスマンは、今月初旬のソウル大会での優勝に続き、今回もパワフルなパフォーマンスを披露した。

同胞の**ブルック・ラブトゥが銀メダル、日本の野中生萌**が銅メダルとなった。

グロスマンは大会後、「とても興奮しています!地元の会場で、観客の声援を受けたことで、より良いパフォーマンスにつながったと思います」とし、「ボルダリングのワールドカップは全部出るつもりで、できればリードも全部出たい」と語った。

スポーツクライミングのワールドカップ次戦は5月27日〜29日に予定されているソルトレークシティ大会で、ボルダリングとスピード種目が実施される。

ソルトレークシティ大会ボルダリング決勝の結果

男子決勝

  1. メジディ・シャールック(フランス)- 完登: 4、ゾーン: 4、アテンプト: 9
  2. 緒方 良行(日本)- 完登: 4、ゾーン: 4、アテンプト: 11
  3. 川又 玲瑛(日本)- 完登: 3、ゾーン: 4、アテンプト: 14
  4. ニコライ・ウズニック(オーストリア)- 完登: 2、ゾーン: 3、アテンプト: 8
  5. ヤニック・フロヘ(ドイツ)- 完登: 1、ゾーン: 4、アテンプト: 1
  6. ヤコブ・シューベルト(オーストリア)- 完登: 1、ゾーン: 2、アテンプト: 1

女子決勝

  1. ナタリア・グロスマン(アメリカ)- 完登: 4、ゾーン: 4、アテンプト: 9
  2. ブルック・ラブトゥ(アメリカ)- 完登: 3、ゾーン: 4、アテンプト: 5
  3. 野中生萌(日本)- 完登: 3、ゾーン: 4、アテンプト: 9
  4. ジェシカ・ピルツ(オーストリア)- 完登: 3、ゾーン: 4、アテンプト: 16
  5. フランツィスカ・シュテーラー(オーストリア) - 完登: 1、ゾーン: 3、アテンプト: 1
  6. カミラ・モローニ(イタリア)- 完登: 1、ゾーン: 3、アテンプト: 2

今後のIFSCの競技スケジュール

IFSCパラクライミングワールドカップ

  • 5月24日(火):パラクライミング予選
  • 5月25日(水):パラクライミング決勝

IFSCボルダリング&スピードワールドカップ

  • 5月27日(金):スピード予選・決勝
  • 5月28日(土):男女ボルダリング予選
  • 5月29日(日):ボルダリング準決勝、ボルダリング男女決勝
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