2026年に控えるミラノ・コルティナ冬季オリンピックの男子アイスホッケーに出場できるのはわずか12チーム。そのうち9枠は世界ランキングをもとにすでに埋まっており、残り3枠をかけて、8月29日~9月1日の4日間の日程で男子最終予選が実施される。
最終予選に出場するのは日本代表を含め12チーム。4チームずつの3グループに分かれて総当たり戦を行い、各グループで最上位となったチームが出場枠を獲得する(※)。
※ オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。
会場となるのはスロバキア、ラトビア、デンマークの各都市で、2024年2月のオリンピック3次予選を勝ち抜いた男子日本代表はグループFで、英国、 デンマーク、 ノルウェーとともにデンマークの都市オールボーで戦いに挑む。
アイスホッケー男子オリンピック最終予選のグループ分け
最終予選に出場する12チームは、以下の3グループに分けられている。
- グループD…スロバキア(開催国)、カザフスタン、オーストリア、ハンガリー
- グループE…ラトビア(開催国)、フランス、スロベニア、ウクライナ
- グループF…デンマーク(開催国)、ノルウェー、英国、日本
日本代表は28年ぶりのオリンピック出場なるか!?
男子日本代表が入るグループFはデンマーク北部の港町オールボーで試合が行われる。
世界選手権過去4大会およびオリンピック過去1大会の成績をもとにした2024年の世界ランキングを見てみると、開催国のデンマークが11位、ノルウェーが12位、英国が17位、日本が24位。NHL(プロアイスホッケーリーグ)のスター選手、オリバー・ビヨルクストランドやニコライ・イーラスを擁するデンマークが、母国開催のアドバンテージを得て力を発揮することが予想される。
一方、デンマーク代表チームのライバルとして知られるノルウェー代表は、ベテランNHLプレーヤーのマッツ・ズッカレッロ、ノルウェー期待の18歳マイケル・ブランセグニガード、同じく18歳のスティアン・ソルベルグを擁し、2大会ぶりのオリンピック出場を目指す。
日本代表にとっては厳しい戦いとなるが、最終予選を前に行われた記者会見で、鈴木貴人強化本部長は「4月に行われた世界選手権では、スロベニアやイタリアなどと接戦を展開することができ、それがチームにとっては大きな自信となっています。3次予選では当時世界ランキング19位のハンガリーと対戦してオリンピック最終予選までたどり着いていますので、最終予選でも良い戦いをしてくれると思っております」とコメントした。
日本アイスホッケー界では、女子代表がソチ2014以来、3大会連続でオリンピック出場を果たしている一方で、男子代表は出場の機会が限られている。4月に就任したカナダ出身のジャロッド・スカルディ監督のもと、キャプテンを務める中島彰吾がチームを率いる男子代表は、長野1998以来となる28年ぶりの出場、レークプラシッド1980以来となる46年ぶりの自力出場を目指す。
同じくグループFの英国も長年オリンピックから遠ざかっており、サンモリッツ1948以来、78年ぶりの出場に期待がかかる。
アイスホッケー男子オリンピック最終予選のグループFの全日程
以下、グループFの全日程。グループD、グループEの日程は国際アイスホッケー連盟のウェブサイトで確認可能。
8月29日(木)
- 15:30(日本時間22:30)ノルウェー vs 日本
- 19:30(日本時間翌2:30)デンマーク vs 英国
8月30日(金)
- 15:30(日本時間22:30)ノルウェー vs 英国
- 19:30(日本時間翌2:30)日本 vs デンマーク
9月1日(日)
- 12:30(日本時間19:30)英国 vs 日本
- 16:30(日本時間23:30)デンマーク vs ノルウェー
アイスホッケー男子オリンピック最終予選の放送予定・ライブ配信情報
アイスホッケー男子オリンピック最終予選の日本代表戦の模様は、TBSスポーツ公式Youtubeチャンネルで配信が予定されているほか、国際アイスホッケー連盟のYouTubeチャンネルでは全試合がライブ配信される。