新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的な感染拡大の影響により、2020年から2022年までの大会はイレギュラーで10月の秋開催となっていたロンドンマラソンが、2023年エディションでは、従来の4月開催へと戻り、前回大会から僅か6ヶ月の時を経て、現地時間4月23日にふたたび50,000人のランナーを迎えて号砲が鳴らされる。
ここでは、日本からエントリーしている川内優輝をはじめ、エリートカテゴリーにて出場する男女のトップランナーを一覧にして紹介しよう。
大会公式サイト: TCS London Marathon 2023
■出場選手・招待選手
▼男子
従来の4月開催に戻るロンドンマラソン2023は、ひょっとしたら新たなチャプターの始まりになるかもしれない。
というのも、ケネニサ・ベケレ(エチオピア)とケルヴィン・キプタム(ケニア)という、2時間1分台をマークしてい俊足ランナーが、初めて同じ舞台で激突する大会になるからだ。さらに、前回エディション(2022年10月)王者に輝くアモス・キプルト(ケニア)や、世界陸上選手権オレゴン2022優勝のケルヴィン・キプタム(ケニア)なども男子エリートの出場リストに名を連ねている。
日本からは、川内優輝がロンドンマラソンに初出場する。川内がイギリスの首都を巡る42.195kmのコースを完走することができれば、ロンドン、東京、ボストン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークの6つの最上位マラソン大会で構成されるアボット・ワールドマラソンメジャーズ(Abotto World Marathon Majors)をすべてコンプリートすることになる。
▼女子
ロンドンマラソン2023女子のエントリーリストも、大変に興味深い。
前回王者であり、10000m世界記録保持者のヤレムゼルフ・イェワロウ(エチオピア)をはじめ、マラソン世界記録ホルダーのブリジット・コスゲイ(ケニア)、さらにTokyo2020金メダリストのペレス・ジェプチルチル(ケニア)など、スター選手が勢揃い。これら3選手を含め、エリート選手10名のパーソナルベストタイムが2時間19分以内、しかもその内5名は2時間18分以内をマークしており、春開催に戻った麗らかなロンドンのコースで、新たな記録更新となる高速レースに期待が寄せられる。
なお、現時点(2023年4月18日)で、女子エリートカテゴリーに日本代表選手の出場予定はない。