箱根駅伝2023┃コース 区間を紹介

第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が、2023年1月2日と3日に開催される。大手町・読売新聞社前から箱根・芦ノ湖駐車場入口の往復10区間で、2日間にわたり争われる正月の風物詩。ここでは箱根駅伝のコースを紹介する。

2 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
箱根駅伝/沿道で応援する人たち
(時事)

正月の風物詩「箱根駅伝」第99回東京箱根間往復大学駅伝競走が、2023月1月2日(往路)と3日(復路)に開催される。ここではコース・区間を紹介する。

公式サイト:東京箱根間往復大学駅伝競走

■コース・区間

大手町・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖駐車場入口:往復10区間

  1. 大手町・読売新聞社前~鶴見中継所(21.3km)
  2. 鶴見中継所~戸塚中継所(23.1km)
  3. 戸塚中継所~平塚中継所(21.4km)
  4. 平塚中継所~小田原中継所(20.9km)
  5. 小田原中継所~箱根・芦ノ湖駐車場入口(20.8km)
  6. 箱根・芦ノ湖駐車場入口~小田原中継所(20.8km)
  7. 小田原中継所~平塚中継所(21.3km)
  8. 平塚中継所~戸塚中継所(21.4km)
  9. 戸塚中継所~鶴見中継所(23.1km)
  10. 鶴見中継所~大手町・読売新聞社前(23.0km)

■各区間紹介

1区

レース全体の流れを左右する1区。各チームスピードランナーを用意し、スタートダッシュを狙う。コースは全体的に平坦となっており、17km過ぎの六郷橋が勝負のポイントだ。

2区

「花の2区」とも呼ばれ、各チームのエースが登場することで知られる。距離が長く、中盤13kmからは「権太坂」が待ち受ける。さらに終盤にはアップダウンを繰り返すため、総合力が問われる区間だ。「ごぼう抜き」が見られる区間でもあり、箱根駅伝序盤の注目ポイントと言える。

3区

前半は下りとなる。富士山や相模湾を臨む区間で、箱根駅伝一番の景勝地だ。強い向かい風が吹くこともある。

4区

往路も終盤に差し掛かり、5区へ向け重要な区間となる。93回大会からコースが延長され、最後の約3kmは緩やかな上り。ここで新たなレース展開が生まれる可能性もある。

5区

5区は箱根駅伝最大の難所とも言える。最高地点である標高874mまで駆け上がる「山登り」区間。20.8kmという距離以上に体力や精神力が要求される。今回も5区を攻略する「山の神」の出現はあるか。

6区

序盤は上り坂だが、4km過ぎからは一気に山を下るスピード区間。ペース配分やコース取りが重要になる。

7区

小さなアップダウンが9km過ぎから続き、ペースがつかみにくい区間だ。山おろしの風で冷え込む一方、時間が経つにつれて強い日差しにも晒される。気温の変化が大きく、当日の天候に注意したい。

8区

往路の3区とは反対に、選手は追い風の中を走るケースが多い。そのため体感温度が上昇し、体力が削られやすい。後半に待ち受ける9kmの上りが、さらに選手を苦しめる。最後にレースが動くこともありそうだ。

9区

レースは最終盤に差し掛かり、優勝争いやシード権争いを左右する重要区間になる9区。また襷をゴールまでつなぐべく、繰り上げスタートを回避しようとする姿も見受けられる。今大会の鶴見中継所では、どのようなドラマが待っているだろうか。

10区

10人でつないだ襷が大手町に戻ってくる。優勝争いはもちろん、激しさを増すシード権争いにも注目。歓喜のゴールテープを切るのは果たして。

■競技日程・放送予定

2023年1月2日(月)/3日(火)8:00 出発

両日とも13:30頃 到着予定

【放送予定】

地上波:日本テレビ ※7:00放送開始

■第99回箱根駅伝出場チーム

第99回箱根駅伝には2022年1月2日・3日に開催された前回大会の上位10大学、10月15日に行われた予選会の上位10チーム、関東学生連合チームの合計21チームが出場する。

第98回箱根駅伝結果

  1. 青山学院大学 10時間43分42秒
  2. 順天堂大学 10時間54分33秒
  3. 駒澤大学 10時間54分57秒
  4. 東洋大学 10時間54分59秒
  5. 東京国際大学 10時間55分14秒
  6. 中央大学 10時間55分44秒
  7. 創価大学 10時間56分30秒
  8. 國學院大學 10時間57分10秒
  9. 帝京大学 10時間58分6秒
  10. 法政大学 10時間58分46秒
  11. 東海大学 10時間59分38秒
  12. 神奈川大学 11時間0分0秒
  13. 早稲田大学 11時間0分3秒
  14. 明治大学 11時間0分28秒
  15. 国士舘大学 11時間3分6秒
  16. 中央学院大学 11時間7分33秒
  17. 日本体育大学 11時間11分11秒
  18. 山梨学院大学 11時間11分21秒
  19. 駿河台大学 11時間13分42秒
  20. 専修大学 11時間15分9秒

(参考)関東学生連合 11時間0分25秒

第99回箱根駅伝予選会結果

  1. 大東文化大学 10時間40分39秒
  2. 明治大学 10時間41分41秒
  3. 城西大学 10時間42分09秒
  4. 早稲田大学 10時間42分29秒
  5. 日本体育大学 10時間43分34秒
  6. 立教大学 10時間46分18秒
  7. 山梨学院大学 10時間46分55秒
  8. 専修大学 10時間46分56秒
  9. 東海大学 10時間47分03秒
  10. 国士舘大学 10時間48分55秒
  11. 神奈川大学 10時間49分29秒
  12. 中央学院大学 10時間51分25秒
  13. 日本大学 10時間52分02秒
  14. 麗澤大学 10時間52分40秒
  15. 筑波大学 10時間53分50秒
  16. 日本薬科大学 10時間55分00秒
  17. 東京農業大学 10時間55分01秒
  18. 拓殖大学 10時間55分44秒
  19. 駿河台大学 10時間56分07秒
  20. 芝浦工業大学 10時間59分27秒
  21. 上武大学 11時間02分29秒
  22. 明治学院大学 11時間02分49秒
  23. 育英大学 11時間03分36秒
  24. 亜細亜大学 11時間04分06秒
  25. 関東学院大学 11時間06分30秒
  26. 慶應義塾大学 11時間07分02秒
  27. 桜美林大学 11時間08分23秒
  28. 東京経済大学 11時間08分49秒
  29. 平成国際大学 11時間12分53秒
  30. 流通経済大学 11時間15分58秒
  31. 立正大学 11時間18分18秒
  32. 武蔵野学院大学 11時間24分54秒
  33. 湘南工科大学 11時間31分47秒
  34. 東京大学大学院 11時間35分18秒
  35. 東京大学 11時間50分04秒
  36. 清和大学 11時間58分36秒
  37. 東京工業大学 12時間04分04秒
  38. 帝京平成大学 12時間08分14秒
  39. 東京理科大学 12時間35分36秒
  40. 高崎経済大学 12時間38分08秒
  41. 成蹊大学 12時間41分49秒
    一橋大学 記録なし
    埼玉大学 記録なし

■箱根駅伝の見どころ

箱根駅伝という大会だけを取り上げるなら、その最大の見どころは前回優勝・青山学院大は連覇できるかとなる。2015年(2014年度)、第91回大会で初優勝を果たした青学は2018年の第94回まで4連覇を達成。第95回は東海大学、第97回は駒澤大学に連覇を阻まれているものの、直近8大会で6度の優勝と、無類の強さを見せている。正月に「王者の強さを確認したい」と思っている人も少なくないはずだ。また上位とは別に、10位までに与えられる次回シード権を巡る争いも、毎年ドラマチックな展開を見せている。

一方、大学駅伝という視点で見ると、10月に行われた出雲駅伝(第34回出雲全日本大学選抜駅伝競走)、11月に行われた秩父宮賜杯・第54回全日本大学駅伝対校選手権大会を制した駒澤大が、学生三大駅伝“3冠”を達成できるかが最大の焦点となる。

また“学生最強”の呼び声高い田澤廉(駒澤大4年)、男子3000m障害でTokyo2020に出場した三浦龍司(順天堂大学3年)といった、すでに世界を舞台に活躍しているランナーも登場。彼らがどのような活躍を見せるかも、箱根駅伝の見どころとなる。

箱根駅伝2023のその他の情報はこちらから。

もっと見る