PGAツアー「ZOZO CHAMPIONSHIP 2022」は10月16日、千葉県印西市のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ(7079ヤード/パー70)において最終の第4ラウンドを行った。
■1498日ぶりの優勝
首位とは1打差の前日2位タイからスタートしたキーガン・ブラッドリー(アメリカ合衆国)が、この日の前半ホールで2つのバーディーを奪い、単独トップに躍り出る。後半ホールで2つのボギーを叩くも、17番ホールで再びバーディーパットを沈め、首位をキープ。最終の第18ホールでイーブンのウィンニングパットを決めた瞬間、両手を天に突き上げて喜びを噛み締めた。最終的にブラッドリーは、4バーディー、2ボギーの「68」でホールアウトし、スコアを2つ伸ばして、トータル16アンダーとし、逆転優勝を成し遂げた。
ブラッドリーのPGAツアー優勝は、2018年以来で、実に1498日ぶりの快挙となり、ツアー通算では5勝目を数える。日本で達成した久々のPGAツアー優勝に、ブラッドリーは感極まってグリーン上で涙を流す場面も見られ、また試合直後の優勝インタビューでは、日本のファンに向けて感謝を語った。
「とにかく、しがみついていこうと挑戦してきました」
「妻には心から感謝を伝えたいです。家族のために、たくさんの犠牲を払ってくれてきたので」
「このトーナメントで勝利できたことを誇りに感じています。日本の皆さん、冠スポンサーの方々へ。ファーストクラス級の大会でしたし、コースも素晴らしかったです」
「今シーズンに向けて、オフの間、たくさんの準備をしてきました。今日の勝利は、まさに僕が欲しかったもの」
「トーナメントで勝ち、ライダーカップでプレーして、みなさんの会話の登場人物でありたい」
「いいスタートが切れました」
「日本のファンの皆さん、ZOZO、素晴らしい大会に感謝しています。そして、2022年の勝者になることができて、光栄に思います」
- キーガン・ブラッドリー、PGAツアー公式Twitterより
前日首位だったリッキー・ファウラー(アメリカ)は、この最終ラウンドを2バーディー、2ボギーのイーブンパーで終え、スコアを伸ばすことができず、通算14アンダーに終った。また、前日3位発進のアンドリュー・パットナム(アメリカ)は、3バーディー、1ボギーの「68」でホールアウトし、スコアを2つ伸ばして、トータル14アンダーとし、ファウラーと共に2位タイに並んだ。
このほか、中島啓太(フリー)と久常涼(SBSホールディングス)が、通算9アンダーで12位タイとし、日本勢トップとなった。また、前年チャンピオンの松山英樹は巻き返しを図ったものの、流れを引き寄せることができず、通算3アンダーで40位タイに終った。
「ZOZO CHAMPIONSHIP 2022」の賞金総額は1,100万米ドル(約14億日本円)、優勝賞金は179万1,000米ドル(約2億3,000万日本円)となっている。