日本ゴルフツアー機構(JGTO)の国内メジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」は10月23日、三甲ゴルフ倶楽部ジャパンコース(兵庫県三木市/7178ヤード・パー70)で大会4日目を迎えた。
■ダブルの快挙
前日までのスコアをトータル13アンダーとして、単独首位で独走していた蝉川泰果(東北福祉大学)が、この日も序盤の第1、第2ホールで連続バーディーを奪うなど加速していたが、前半最後の第9ホールでトリプルボギーを叩いて失速。しかし、後半ホール入ってからは、安定したショットで持ち堪え、この最終ラウンドを2バーディー、2ボギー、1トリプルボギーの「73」でホールアウトする。最終的に蝉川はスコアを3つ落として、4日間のスコアを通算10アンダーとするも、そのまま逃げ切ってメジャー大会初優勝を飾った。
なお、アマチュア選手による日本オープン選手権の優勝は、第1回開催の1927年以来、95年ぶりの快挙となる。また、蝉川は2022年9月に行われた「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ」において、ツアー初優勝を飾っており、今回で2度目の優勝となる。アマチュア選手がツアー2勝目をあげるのは史上初の快挙であり、今大会の優勝を通じて、蝉川はダブルで記録を打ち立てている。
このほか、国内の賞金ランキング現在1位で、蝉川の所属先大学の先輩にあたる比嘉一貴(フリー)が、先頭をひた走る後輩を追いかけるも、最終的に蝉川と2打差となる通算8アンダーで2位に終わった。
また、長野泰雅(福岡銀行)とアマチュアの杉浦悠太(日本大学)が、通算4アンダーで3位タイに並んでいる。
日本オープンゴルフ選手権競技は、賞金総額2億1,000万円、優勝賞金4,200万円となっている。