日本プロサッカーシーズンの開幕を告げる「FUJIFILM SUPER CUP 2023」が2月11日、国立競技場(東京都新宿区)で行われた。6度目の出場となる横浜F・マリノスが2-1でヴァンフォーレ甲府を下し、初優勝を飾った。
2022明治安田生命J1リーグ王者の横浜FMと、J2所属ながら次々とJ1勢を破るジャイアントキリングを起こし、天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会を制した甲府の対戦。試合を動かしたのはJ1チャンピオンだった。30分、右サイドからゴール前に侵入し、アンデルソン・ロペスがクロス。これに左サイドから走り込んだエウベルが合わせ、横浜FMが先制に成功した。
甲府は相手にボールを握られながらも、機を見たカウンターで相手ゴールに迫っていく。すると前半終了間際の44分、縦パスをインターセプトしたところから、エドゥアルド・マンシャが運んで一気にゴール前へ。スルーパスに反応した長谷川元希が中央へ折り返し、フリーのピーター・ウタカがネットを揺らした。オフサイドの可能性があったためVARによる検証、主審による映像の確認も行われたが、ゴールが認められ、甲府が追いついて前半を終えた。
後半に入り、横浜FMが再びリードを奪う。61分、スルーパスから中央やや左を抜け出したロペスが左足でシュート。甲府GK河田晃兵の足、そしてポストに当たったボールがゴール前へ。これを西村拓真が冷静に押し込んで勝ち越しゴールを奪った。
後半アディショナルタイムには、甲府にビッグチャンス。コーナーキックの流れから、ジェトゥリオが豪快なボレーシュートを突き刺した。劇的な同点弾かと思われたが、オフサイドの判定によりノーゴール。このまま試合終了となり、2-1で横浜FMが今シーズン一つ目のタイトルを手にした。
J1は17日に開幕。横浜FMはアウェイで昨シーズン優勝を争った川崎フロンターレと対戦する。J2は18日に開幕し、甲府はモンテディオ山形をホームに迎える。