開幕を間近に控える2023シーズンの日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)。ここではJ1、J2、J3各ディヴィジョンの開幕節日程、対戦カードを紹介しよう。
■J1リーグ
昨シーズンは、横浜F・マリノスが3シーズンぶりの優勝を飾ったJ1。一時は横浜FMが独走態勢を築くも、3連覇を狙った川崎フロンターレが最終節まで食い下がり最後までシャーレの行方はもつれた。
2023シーズンも昨季タイトルを争った神奈川県勢2チームが中心となりそうだ。2017シーズンから6季連続で、この2チームのどちらかが優勝している。
ミヒャエル・スキッべ監督のもと3位に入ったサンフレッチェ広島は、2015シーズン以来の優勝を狙える陣容だ。国内最多タイトル数を誇る鹿島アントラーズは昨季、シーズン途中まで首位に立っていたが失速。レネ・ヴァイラー監督の退任などもあり4位に終わった悔しさを、2016シーズン以来のリーグタイトルで晴らしたい。
今季も横浜FMと川崎Fの優勝争いとなるのか、それとも他チームが神奈川県からシャーレを奪取するのか。注目のシーズンとなりそうだ。
残留争いでは、2024シーズンからJ1が20チームに増加することから今季の降格は1チームのみ。例年と比較し厳しさは緩和されそうだが、各チームシーズン終盤に差し掛かるにつれ意識は出始めるだろう。
▼開幕節の日程
2023シーズンのオープニングゲームは「明治安田生命Jリーグ フライデーナイトJリーグ」として17日に行われる川崎F 対 横浜FM。いきなり昨シーズンの優勝チームと準優勝チームが相まみえることとなった。
昨シーズン3位の広島は北海道コンサドーレ札幌、FC東京は浦和レッズと対戦、元日本代表MF香川真司が復帰したセレッソ大阪は、昇格組のアルビレックス新潟をホームに迎える。
■J2リーグ
2023シーズンも22チームで争われるJ2だが、来季のJ1チーム数拡大によりは3チームが昇格する。昨季は昇降格プレーオフ決定戦で、ロアッソ熊本がJ1の16位・京都サンガF.C.に引き分け昇格を逃した。だが今季は3-6位によって争われる昇格プレーオフを制したチームが、J1に昇格することができる。チャンスが広がるため、昇格争いがさらに熱を帯びそうだ。なお昇降格の条件は、クラブライセンス交付状況によって変更となる。
J2優勝争いの本命は清水エスパルス。昨季はJ1で17位に沈み、J2に降格した。だが得点王のチアゴ・サンタナや、FIFAワールドカップカタール2022で日本代表の正ゴールキーパーを務めた権田修一らが残留。戦力はJ2の中では抜けており、1年でのJ1復帰が至上命題だ。
昇格組で注目はいわきFC。2015年、9部相当の福島県社会人サッカーリーグ3部東優勝を皮切りに、2020年に4部相当の日本フットボールリーグ(JFL)まで駆け上がった。同年はJFLで7位に終わったが、2021年に優勝。2022シーズンからJリーグに参入し、すぐさまJ3を制した。今季はJ2を戦う。
▼開幕節の日程
開幕節で清水は水戸ホーリーホックをホームに迎える。昨季の天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会で、J2ながらJ1勢を続々なぎ倒し大会を制したヴァンフォーレ甲府はモンテディオ山形と対戦。いわきFCは藤枝MYFCとの昇格組同士の一戦となる。
■J3リーグ
2023明治安田生命J3リーグは、昨季の18チームから20チームに増加。昨季はいわきFCと藤枝MYFCがJ2に初昇格を果たした。今季もJ2の舞台へ初挑戦するクラブが現れるか。
▼開幕節の日程
J3は3月4日と5日に開幕節を実施する。