サッカー男子日本代表・SAMURAI BLUEは3月28日、ヨドコウ桜スタジアム(大阪府大阪市)で行われたキリンチャレンジカップ2023においてコロンビア代表と対戦した。
3年後に開催を控えるFIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ 2026大会(北米3カ国地域)に向けて、動き出したばかりの第2次森保一監督の新体制は、初戦のウルグアイ戦(24日/国立競技場)をドローで終えており、初勝利を目指してこの日の試合に臨んだ。
スターティングメンバーは、今回が初招集であり、開幕まで500日を切ったパリ2024世代のバングーナガンデ佳史扶がA代表デビューを果たすなど、前回のウルグアイ戦から4人を入れ替えるフレッシュな布陣で構成された。
▽GK
- シュミット・ダニエル(シント=トロイデン/ベルギー)
▽DF
- 板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)
- 伊藤洋輝(シュトゥットガルト/ドイツ)
- 菅原由勢(AZ/オランダ)
- バングーナガンデ佳史扶(FC東京)
▽MF
- 伊東純也(スタッド・ランス/フランス)
- 守田英正(スポルティングCP/ポルトガル)
- 鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)
- 西村拓真(横浜F・マリノス)
- 三笘薫(ブライトン/イングランド)
▽FW
- 町野修斗(湘南ベルマーレ)
試合開始早々の前半3分、イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属する三笘が先制ゴールを決め、20,000人のサポーターで埋め尽くされたスタジアムは狂喜乱舞。守田の正確な右クロスに三笘が高い位置から頭で合わせると、そのままボールはゴール左下のネットを揺らし、日本が先制点をあげた。これにより、国際Aマッチにおける三笘のゴールは、通算15試合で6点目を数える。
しかし、前半33分、日本の左サイドを突破したコロンビアが、ペナルティエリア付近で中央にクロスを上げると、南米次世代スターと呼ばれるFWデュランが左足で押し込み、同点ゴールを決める。前半は1−1のドローで終了し、後半へ折り返すこととなる。
ハーフタイム終了後、町野から上田、鎌田から遠藤に交代、後半9分には三笘に代わって堂安を投入し、さらに後半14分にはバングーナガンデから瀬古、西村から久保をピッチに送り込み、森保ジャパンは攻撃力アップを図る。試合の展開がスピードアップし、堂安、上田、久保がゴールに迫るプレーを見せるも、得点にはつながらない。
そんな中、試合を動かしたのはコロンビアの方だった。後半16分、ゴール前のシュートをシュミットがセーブするも、そのこぼれ球に反応したFWボレが、バイシクルシュートで鮮やかにゴールを突き刺す。日本は、コロンビアに逆転を許し、追いかける展開となった。
1点ビハインドのSAMURAI BLUEは、後半33分に守田から浅野を投入し、その後も攻撃の手を緩めず、果敢にゴールに迫るも追加点にはつながらず、後半アディショナルタイムの4分が過ぎたところで、無情にも試合終了のホイッスルが鳴り響く。最終的に、日本は1−2でコロンビアに敗れ、新生森保ジャパンとしては2戦1分1敗という結果に終わり、新体制での初白星はお預けとなった。
日本代表の次戦は、6月15日(豊田スタジアム)と20日(パナソニック スタジアム 吹田)に行われるキリンチャレンジカップ2023(対戦相手未定)の予定だ。