【サッカー】カタールW杯C組総括|アルゼンチン代表、サウジに黒星も首位通過…ポーランドがメキシコをかわす

FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップカタール2022のグループCは、優勝候補のアルゼンチン代表がサウジアラビア代表に敗れる波乱の幕開けとなった。また初戦スコアレスドローとなったポーランドとメキシコ。この両者の明暗を分けたのもサウジアラビアのストライカーだった。

1 執筆者 渡辺文重
Lionel Messi
(GettyImages)

■回顧

世界最高のフットボーラー、リオネル・メッシ擁するアルゼンチン代表は大会前、過去5回の優勝を誇るブラジル代表や前回王者のフランス代表と並び、優勝候補の一角に挙げられていた。そのため、初戦・サウジアラビア代表戦は“楽勝”と思われたが、今大会より導入された半自動オフサイドテクノロジーの前に、ゴールの取り消しが続く。アルゼンチンはメッシのゴールで先制するも、48分、53分に失点。1-2の逆転負けという最悪の結果に終わった。

それでも続く2試合は連勝。首位でグループステージ突破を決める。一方、最高のスタートとなったサウジアラビアだったが、その後は連敗。最下位でグループステージ敗退となった。

ラウンド16進出もう1枠は、ポーランド代表とメキシコ代表の争いとなる。両チームは初戦で対戦してスコアレスドロー。第2節は、ポーランドがサウジアラビアに2-0。メキシコがアルゼンチンに0-2と対照的な結果となる。第3節は、ポーランドがアルゼンチンに0-2黒星。メキシコが2-0以上のスコアでサウジアラビアに勝利できるかが焦点となる。

試合は90分を経過した時点で、メキシコが2-0のリード。このまま試合が終了した場合、両チームは得失点差で並ぶため、総得点、直接対決の結果、フェアプレーポイント、抽選の順で順位が決まることになる。次の1点で全てが決まるという状況でゴールを決めたのは、サウジアラビアFWサレム・アルダウサリ。アルゼンチンから逆転ゴールを挙げたストライカーの得点により、メキシコは勝利を収めるもグループステージ敗退となった。

■試合結果

第1節

アルゼンチン 1-2 サウジアラビア

  • 10'リオネル・メッシ(アルゼンチン)
  • 48'サレハ・アルシェハリ(サウジアラビア)
  • 53'サレム・アルダウサリ(サウジアラビア)

メキシコ 0-0 ポーランド

第2節

ポーランド 2-0 サウジアラビア

  • 39'ピオトル・ジエリンスキ(ポーランド)
  • 82'ロベルト・レバンドフスキ(ポーランド)

アルゼンチン 2-0 メキシコ

  • 64'リオネル・メッシ(アルゼンチン)
  • 87'エンソ・フェルナンデス(アルゼンチン)

第3節

ポーランド 0-2 アルゼンチン

  • 46'アレクシス・マック・アリスター(アルゼンチン)
  • 67'フリアン・アルバレス(アルゼンチン)

サウジアラビア 1-2 メキシコ

  • 47'エンリ・マルティン(メキシコ)
  • 52'ルイス・チャベス(メキシコ)
  • 90+5'サレム・アルダウサリ(サウジアラビア)

■決勝トーナメント1回戦

  • 日本時間12月4日4:00 アルゼンチン vs.オーストラリア
  • 日本時間12月5日0:00 フランス vs.ポーランド
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