4年に一度の祭典、FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップカタール2022は現地時間12月14日、準決勝のフランス 対 モロッコを実施した。
■フランスが連覇に王手
W杯連覇を目指すフランスと、アフリカ勢初のベスト4入りを果たすなど今大会躍進を見せるモロッコの一戦。フランスは準々決勝のイングランド戦から、2人先発メンバーを入れ替えた。コンディション不良のMFアドリアン・ラビオとDFダヨ・ウパメカノに替わり、ユフス・フォファナとイブラヒマ・コナテが出場。モロッコはヌセア・マズラウィがスターティングメンバーに復帰した。
試合は5分にいきなり動く。5バックで守備に重点を置いたモロッコだったが、フランスが先制に成功。ラファエル・ヴァランのスルーパスを受けたアントワーヌ・グリーズマンが折り返すと、キリアン・エンバペのシュートのこぼれをテオ・エルナンデスが押し込んだ。
ディフェンディングチャンピオンがこのまま主導権を握るかと思われたが、モロッコも攻勢に出る。前半の終盤にはセットプレーからチャンスを作るなど、フランスゴールに迫った。しかし前半は1-0のまま終了。
後半は立ち上がりからモロッコが攻める。ハキム・ツィエクとアクラフ・ハキミの右サイドからチャンスを多く演出するが、フランスも中央の守備を固め失点を許さない。
65分、フランスがオリヴィエ・ジルーに代えマルクス・テュラムを投入。さらにエンバペを中央に移し、テュラムを左に配置させることでサイドの守備を改善し流れを取り戻す。すると79分、フランスが追加点。エンバペがテュラムとの連携でペナルティエリア内に侵入しシュートを放つと、こぼれ球を途中出場のコロ・ムアニが押し込んだ。
試合はこのまま終了し、フランスがモロッコに2-0で白星。アルゼンチンの待つ決勝(18日開催)にコマを進めた。敗れたモロッコは、クロアチアとの3位決定戦(17日開催)に回る。
フランス 2-0 モロッコ
- 5' テオ・エルナンデス(フランス)
- 79' ランダル・コロ・ムアニ(フランス)