AFC(アジアサッカー連盟)チャンピオンズリーグ(ACL)2022の決勝セカンドレグが2023年5月6日、埼玉スタジアム2002(埼玉県さいたま市)で行われた。日本から出場している浦和レッズが、2戦合計2-1でサウジアラビアのアルヒラルに勝利。3度目のアジア制覇を成し遂げた。
4月29日にサウジアラビアのキング・ファハド国際スタジアムで行われたファーストレグは、1-1の同点。浦和は興梠慎三の得点でアウェイゴールを持ち帰った。引き分けでも優勝という中、浦和はファーストレグと同じ布陣で勝負の第2戦に臨んだ。
立ち上がりから試合を支配したのは2連覇を狙うアルヒラル。ボールを保持しながらクロスやドリブル、ミドルシュートなどでゴールを狙う展開が続く。浦和はGK西川周作、アレクサンダー・ショルツとマリウス・ホイブラーテンのセンターバックコンビを中心に粘り強く凌いでいった。
浦和は30分、酒井宏樹のクロスから、興梠が中央でアクロバティックなシュート。惜しくもクロスバーに当たってゴールとはならなかったが、徐々に試合の流れをつかんでいく。
試合が動いたのは後半に入ってから。48分、中央で得たフリーキックを岩尾憲がゴール前に送る。ホイブラーテンがヘディングで中央に折り返すと、DFの足に当たってゴールへ。オウンゴールで浦和がリードを得た。
2点が必要なアルヒラルは攻勢を強めていくが、浦和も選手を入れ替えつつ守備の強度を落とさない。アルヒラルはオディオン・イガロがフリーでシュートチャンスを迎えたが、浦和は西川の好守で事なきを得た。
浦和は最後までリードを守りきり、1-0で試合終了。2019年の決勝で敗れたアルヒラルに雪辱を果たし、2007年、2017年続く通算3度目のACL制覇を達成した。大会MVPには酒井が選出されている。