“ACL”の略称で知られるAFC(アジアサッカー連盟)チャンピオンズリーグ2022の決勝が2023年4月29日と5月6日に行われる。決勝に進んだのは浦和レッズとアルヒラル(サウジアラビア)。ここではホーム&アウェイ方式で行われる決勝2試合の日程や放送予定、ここまでの戦績を紹介する。
■日程
第1戦 4月29日
アルヒラル vs 浦和レッズ
- 時間:26時30分(現地時間20時30分)
- 会場:キング・ファハド国際スタジアム(サウジアラビア・リヤド)
第2戦 5月6日
浦和レッズ vs アルヒラル
- 時間:18時00分
- 会場:埼玉スタジアム2002(埼玉県さいたま市)
■放送予定・ライブ配信
ネット:DAZN
決勝第1戦、第2戦ともにDAZNでライブ配信。アーカイブ視聴にも対応している(視聴期限あり)。
■今大会の浦和レッズ
3度目のアジア制覇まであと一歩に迫った浦和レッズ。今大会は2022年4月にセントラル開催で行われたグループステージから始まった。浦和はタイ開催となるグループFに入り、中3日で6試合を戦う過密日程を4勝1分け1敗の2位で通過。戦力差のあるチームには大勝を収めたが、実力の拮抗する大邱FCには1分け1敗と白星を挙げられなかった。
西地区の決勝トーナメントは同年8月に日本で集中開催となった。東南アジア勢に快勝を収める中、準決勝で立ちはだかったのは韓国の全北現代モータースFC。浦和は先制に成功したものの、後半に追いつかれて延長戦にもつれる展開となった。さらに116分にオウンゴールから逆転を許し、土俵際まで追い詰められてしまう。しかし、試合終了間際の120分にキャスパー・ユンカーが劇的な同点弾。勢いそのままにPK戦を制し、2019年以来、通算4度目の決勝進出をつかんだ。
あれから約8カ月を経て行われる決勝。春秋制でシーズンが行われる日本では、オフシーズンをまたいでこの決勝が行われることになる。浦和は決勝トーナメントを勝ち抜いた当時から陣容が変わり、新体制で臨むことになる。監督はリカルド・ロドリゲス氏からマチェイ・スコルジャ監督に変更。決勝進出の立役者となったユンカーは名古屋グランパスに移籍し、松尾佑介もベルギーに旅立った。幸いにも、今シーズンのJ1では4位につけるなど好調。2連敗スタートとなった開幕から流れを変えてみせた。
決勝の対戦相手はサウジアラビアのアルヒラル。奇しくも、両者が決勝で対戦するのはこれが3回目だ。1回目は浦和が2度目のアジア制覇を成し遂げた2017年。2試合合計2-1で制した。2回目はその2年後となる2019年。ここは2試合合計0-3で、アルヒラルが雪辱を果たした。浦和は4年前のリベンジを成し遂げることができるだろうか。
■今大会のアルヒラル
アルヒラルは浦和を下した2019年、前回大会の2021年と2度のACL制覇を誇る。ディフェンディングチャンピオンとして臨む今大会でも、連覇まであと一歩に迫った。
今大会のグループステージは最後の2戦こそ未勝利だが、首位で決勝トーナメント進出。準々決勝のフーラード戦は1-0と薄氷の勝利だったが、準決勝は7-0でアル・ドゥハイルに大勝を飾った。
サウジアラビアは秋春制を採用していることもあり、シーズンの終盤にこの決勝を迎えることになる。チームとしての成熟も進み、一発勝負の決勝トーナメントを2月に行ったこともアドバンテージとなるだろう。注目選手は元ナイジェリア代表FWのオディオン・イガロ。ACLでは6試合7ゴールを叩き出しているほか、国内リーグでもここまで22試合18得点を誇る屈強なストライカーだ。