バレーボール男子世界選手権2022の日程と見どころは?

第20回となるバレーボール男子世界選手権が8月26日〜9月11日の日程でポーランドとスロベニアで開催され、24チームが参戦する。

3 執筆者 ZK Goh
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(2021 Getty Images)

男子バレーボールのトップ選手たちがその力を世界に示すときがやってきた。

東京オリンピックが終了してからわずか1年、世界のトップレベルのチームが8月26日〜9月11日に開催される第20回FIVBバレーボール男子世界選手権ポーランド・スロベニア2022で世界一に挑戦する。

ポーランドでの開催は2014年に続き2度目で、スロベニアでは初開催となる。ポーランドは直近の2大会(2014年のポーランド・カトヴィツェ大会、2018年のイタリア・トリノ大会)で2連覇中で、世界ランキングは現在第1位。今回の大会でも優勝候補の一角を占める。

8月26日に始まる大会の情報をチェックしよう。

バレーボール男子世界選手権2022、組み合わせと会場

今回の世界選手権では2ヶ国3都市で開催され、24チームが6つのグループに分かれて予選ラウンドを戦う。

12,500人収容可能なスロベニアの首都リュブリャナのストジツェ・アリーナでは、プールB、D、E、Fの予選ラウンドと、ラウンド16の4試合、準々決勝の2試合が実施される。

一方、ポーランド南部の都市カトヴィツェには、空飛ぶ円盤(フライングソーサー)を指すポーランド語スポデク(Spodek)の名がつけられた11,000人収容の室内競技場があり、ここでプールAとCの予選ラウンドが行われる。スポデクは、2014年に同国で開催された世界選手権の会場でもある。今回は予選ラウンドのほか、準決勝と3位決定戦、決勝が予定されている。

また、カトヴィツェから30kmほど西に位置する都市グリヴィツェにある国内最大級の屋内アリーナ「グリヴィツェ・アリーナ」では、ラウンド16の4試合と準々決勝の2試合が行われる。

予選ラウンドでの総当たり戦を行い、各プールの上位2チームと、3位の中からベスト4チームが決勝トーナメントに進出し、残りの8チームは敗退となる。

このフォーマットは、グループ毎の総当たり戦を3段階に分けて行い、その後、準決勝、決勝が続いた2018年大会の旧フォーマットに代わるもので、ファンにとってよりわかりやすい流れとなっている。

プールA(会場はポーランド・カトヴィツェ)

  • プエルトリコ
  • セルビア
  • チュニジア
  • ウクライナ

プールB(会場はスロベニア・リュブリャナ)

  • ブラジル
  • キューバ
  • 日本
  • カタール

プールC(会場はポーランド・カトヴィツェ)

  • ポーランド
  • ブルガリア
  • メキシコ
  • アメリカ合衆国

プールD(会場はスロベニア・リュブリャナ)

  • スロベニア
  • カメルーン
  • ドイツ
  • フランス

プールE(会場はスロベニア・リュブリャナ)

  • カナダ
  • 中華人民共和国
  • イタリア
  • トルコ

プールF(会場はスロベニア・リュブリャナ)

  • アルゼンチン
  • エジプト
  • イラン・イスラム共和国
  • オランダ

バレーボール男子世界選手権2022、注目のチームは?

ポーランドは前回大会(2018年)と前々回(2014年)の世界選手権で優勝し、現在2連覇中。自国開催となる今回の大会で3連覇(通算4度目の優勝)を達成することが有力視されている。しかし、この大会では守護神的存在の**ウィルフレド・レオン**を欠いての出場となる。キューバ生まれで、アウトサイドヒッターのレオンは、6月に受けた膝の手術から完全に回復していないため、今回の大会を欠場する。とはいえ、先日行われたヒューバート・ワグナー記念大会では3戦全勝し、士気を高めた状態で母国開催の世界選手権で他チームを迎える。彼らはブルガリア、メキシコ、アメリカ合衆国と同じプールCに入っており、グループリーグを問題なく突破することが予想される。

アメリカ合衆国は2018年の銅メダリストとしてこの大会に臨む。だが、近年のチームUSAの成績は安定しておらず、東京オリンピックでは10位という不本意な結果に終わった。

共催国のスロベニアとともにグループDで戦うフランスは、前評判を覆してのオリンピック金メダルを獲得したチーム。過去の世界選手権で準決勝まで上り詰めたのはわずか2回で、2002年の3位、2014年の4位のみとなる。東京オリンピックの栄光を今回の世界選手権につなげることができるだろうか。

イタリアブラジルセルビアは、バレーボール界の永遠の強豪であり、今回の大会でも安定した強さを発揮することだろう。ブラジルは過去5回の世界選手権(2002年、2006年、2010年、2014年、2018年)で決勝に出場しており、今年もそれに近いところまで勝ち進むことが予想される。

バレーボール男子世界選手権2022、ポーランド&スロベニア大会の日程

以下すべて現地時間(日本は7時間進んでいる)

8月26日(金)

  • 11:00 – プールB: ブラジル v キューバ(スロベニア・リュブリャナ)
  • 14:00 – プールB: 日本 v カタール(スロベニア・リュブリャナ)
  • 17:30 – プールC: アメリカ合衆国 v メキシコ(ポーランド・カトヴィツェ)
  • 17:30 – プールD: フランス v ドイツ(スロベニア・リュブリャナ)
  • 20:30 – プールD: スロベニア v カメルーン(スロベニア・リュブリャナ)
  • 20:30 – プールC: ポーランド v ブルガリア(ポーランド・カトヴィツェ)

8月27日(土)

  • 11:00 – プールE: トルコ v 中華人民共和国(スロベニア・リュブリャナ)
  • 14:00 – プールF: オランダ v エジプト(スロベニア・リュブリャナ)
  • 17:30 – プールA: チュニジア v プエルトリコ(ポーランド・カトヴィツェ)
  • 17:30 – プールF: アルゼンチン v イラン・イスラム共和国(スロベニア・リュブリャナ)
  • 20:30 – プールA: ウクライナ v セルビア(ポーランド・カトヴィツェ)
  • 21:15 – プールE: イタリア v カナダ(スロベニア・リュブリャナ)

8月28日(日)

  • 11:00 – プールB: キューバ v カタール(スロベニア・リュブリャナ)
  • 14:00 – プールB: ブラジル v 日本(スロベニア・リュブリャナ)
  • 17:30 – プールC: アメリカ合衆国 v ブルガリア(ポーランド・カトヴィツェ)
  • 17:30 – プールD: ドイツ v カメルーン(スロベニア・リュブリャナ)
  • 20:30 – プールD: フランス v スロベニア(スロベニア・リュブリャナ)
  • 20:30 – プールC: ポーランド v メキシコ(ポーランド・カトヴィツェ)

8月29日(月)

  • 11:00 – プールE: カナダ v 中華人民共和国(スロベニア・リュブリャナ)
  • 14:00 – プールF: アルゼンチン v オランダ(スロベニア・リュブリャナ)
  • 17:30 – プールA: セルビア v プエルトリコ(ポーランド・カトヴィツェ)
  • 17:30 – プールF: イラン・イスラム共和国 v Egypt(スロベニア・リュブリャナ)
  • 20:30 – プールA: ウクライナ v チュニジア(ポーランド・カトヴィツェ)
  • 21:15 – プールE: イタリア v トルコ(スロベニア・リュブリャナ)

8月30日(火)

  • 11:00 – プールB: ブラジル v カタール(スロベニア・リュブリャナ)
  • 14:00 – プールB: 日本 v キューバ(スロベニア・リュブリャナ)
  • 17:30 – プールC: メキシコ v ブルガリア(ポーランド・カトヴィツェ)
  • 17:30 – プールD: フランス v カメルーン(スロベニア・リュブリャナ)
  • 20:30 – プールD: スロベニア v ドイツ(スロベニア・リュブリャナ)
  • 20:30 – プールC: ポーランド v アメリカ合衆国(ポーランド・カトヴィツェ)

8月31日(水)

  • 11:00 – プールF: アルゼンチン v エジプト(スロベニア・リュブリャナ)
  • 14:00 – プールE: カナダ v トルコ(スロベニア・リュブリャナ)
  • 17:30 – プールA: セルビア v チュニジア(ポーランド・カトヴィツェ)
  • 17:30 – プールF: イラン・イスラム共和国 v オランダ(スロベニア・リュブリャナ)
  • 20:30 – プールA: ウクライナ v プエルトリコ(ポーランド・カトヴィツェ)
  • 21:15 – プールE: イタリア v 中華人民共和国(スロベニア・リュブリャナ)

9月3日(土)

  • 18:00 – ラウンド16(スロベニア・リュブリャナ)
  • 21:00 – ラウンド16(スロベニア・リュブリャナ)

9月4日(日)

  • 17:30 – ラウンド16(ポーランド・グリビツェ)
  • 21:00 – ラウンド16(ポーランド・グリビツェ)

9月5日(月)

  • 18:00 – ラウンド16(スロベニア・リュブリャナ)
  • 21:00 – ラウンド16(スロベニア・リュブリャナ)

9月6日(火)

  • 17:30 – ラウンド16(ポーランド・グリビツェ)
  • 21:00 – ラウンド16(ポーランド・グリビツェ)

9月7日(水)

  • 18:00 – 準々決勝(スロベニア・リュブリャナ)
  • 21:00 – 準々決勝(スロベニア・リュブリャナ)

9月8日(木)

  • 17:30 – 準々決勝(ポーランド・グリビツェ)
  • 21:00 – 準々決勝(ポーランド・グリビツェ)

9月10日(土)

  • 18:00 – 準決勝(ポーランド・カトヴィツェ)
  • 21:00 – 準決勝(ポーランド・カトヴィツェ)

9月11日(日)

  • 18:00 – 3位決定戦(ポーランド・カトヴィツェ)
  • 21:00 – 決勝(ポーランド・カトヴィツェ)

バレーボール男子世界選手権2022の視聴方法、放送予定

ポーランドとスロベニアで開催される2022年世界選手権の試合は、FIVB独自のサブスクリプション・ストリーミングサービス「Volleyball TV」で配信され、予選ラウンドと決勝トーナメントのすべての試合が、このサービスでライブおよびオンデマンドで視聴可能となる。

日本の地上波では、TBSがハイライトの放送を予定している。

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