東京体育館(東京都渋谷区)で開催されたISU(国際スケート連盟)主催の「世界フィギュアスケート国別対抗戦2023」は4月15日、すべての競技スケジュールを終え、日本は銅メダルを獲得し、8大会連続の表彰台に上った。
2022/2023シーズンの締めくくりとなる興奮の3日間から一夜明けた今日(16日)、TEAM JAPANのメンバー8名がメディアの前で今季を振り返り、来シーズン(2023/2024)に向けた目標を語った。
坂本花織
「本当に今シーズンは、色んなことを乗り越えて、今はすごく清々しくいるというか、もう解放感がすごい(笑)」
「シーズン前半に、考え過ぎちゃうぐらい考えていて。それがあったから、逆に吹っ切れた。シーズンの最後の方は、もうほぼ(心配事も)気にならずに、今まで通りの自分で戦えた」
「もうこれ以上苦しいことは多分、今後ないと思うので、ここからはいつも通りでいけたらなと思っています」
三原舞依
「6年ぶりの国別対抗線で、本当にTEAM JAPANが超ハイテンションで盛り上げてくれたので、 楽しく今季を終えることができた。(シーズンが)終わってしまうのがすごく寂しいんですけど、まだまだレベルアップして、もう1度この舞台に戻って来られるように頑張りたいなって思います」
「今シーズンは13試合、戦い抜くことができた。 自分の中でシーズンが始まる前はどうなるのかなって思ってたりもしていた。 結果は置いておいて、(今季を)滑り切ることができたっていうことは、また来シーズン以降に繋がってくると思う。来シーズンは試合数が多くても、シーズン後半まで上り調子で、もっともっとレベルアップしていけるように、オフシーズンからトレーニングを積んで、新しいプログラムを目指せるようにしたい」
三浦璃来
「(国別対抗戦では)フリーでシーズンベストを出すことができて、結果的にはすごく満足。 この成長が来シーズンにも繋がるかなって思います」
「今シーズンは色々、試行錯誤してみて、試合期間中はどこを押して、どこを試合のために温存させるかっていう(コントロールの)練習が、今シーズン通してうまくなったかなって思います」
「(今シーズンの)1番の大きな収穫は、怪我をして、たくさん練習できない分、量より質を大事に練習してきた。今、自分たちのできることを試合に出せるっていうのは、本当に自信になりました」
「(来シーズンは)リバースラッソを完璧に習得したいなって思っています」
木原龍一
「(国別対抗戦は)ベストな状態ではなかったんですけれども、シーズンベストも更新できたので良かった。150点っていう新たな目標が現実的なものになってきたので、来シーズンの宿題が出来て良かったなって思います」
「今シーズン(序盤)は、三浦さんの怪我があったので、どうしても練習量を落とさないといけないし、(三浦の)肩のことを気にしなければいけない中で、練習もしないといけないっていう状況で、本当に難しかった。だけど、コーチであったり、様々な方がサポートしてくださって、感謝しています。シーズンオフに、しっかり肩のチェックをして、どれぐらい強度を上げていいのか、封印している技も解禁していいのかっていうのを、お医者さんとも話して、来シーズンはまた "フル回帰" していきたいなって思っています」
村元哉中
「(国別対抗戦を振り返って)間近で皆さんを応援できたことは、心に残りました。アイスダンス(の競技スケジュール)が早く終わることがあまりないので、(競技最終日に)応援だけに全力を注いだっていうのも、本当に楽しかった。TEAM JAPANのみんなが頑張った中で、私たちも納得のいく演技ができたので、今は嬉しいです」
「去年の世界選手権が(ペアを組む)最後っていう覚悟をしていた中で、(今シーズンの)続行が決まって。プログラムを色々決めていく中で、オペラ座の怪人をやるとは思っていなかった。 それが全部、今に繋がっているなっていうのすごく感じます。(高橋が)ワンシーズン続行してくれて、ここまで来れたんだっていう…2人が頑張ってきたからこそ、(ここまで)来れたとすごい実感しているので、感謝しています」
高橋大輔
「(国別対抗戦を振り返って)普段試合をしていると、こんなに間近で選手を応援することは、なかなかできない。みんなで一緒に応援しながら過ごすができて、楽しかったですし、僕たち自身もリズムダンスとフリーダンスの両方を決めることができたので、最高の思い」
「この1年通して色々ありましたけど、最後にオペラ座の怪人を完成することができて、本当によかったなって思っています」
「昨日バンケットがあったんですけど、何人かのジャッジの方に『(競技活動を)続けるよね?』ってめちゃくちゃ言われたんです(笑)いや、そこはちょっと真面目に考えますみたいな感じで(返答しました)。 そうですね、まあ、うん…本当にどうなるか分からない、自分にも分からない」
友野一希
「今シーズンは、今までのベストを超えることもできたし、またメダルを取るようなトップの選手に比べて自分に何が足りないか、明確に分かったシーズンだった。本当にいい経験になりましたし、(国別対抗戦という)初めてのチーム戦でも、もっともっと活躍できるような選手になりたいって改めて思えた」
「来季はガンガン、メダルを取っていけるような選手になりたい。毎年言ってますけど、(来シーズンこそ)本当に本格的に。今シーズンは、メダルが見えたシーズンだったなって思っている。(鍵山)優真くんだったり、(三浦)佳生くんとか (佐藤)駿もそうだし、勢いのある選手がたくさんいるので負けないように、その中で自分がどうやったら勝っていけるのかっていうのを考えながら練習していければと思います」
佐藤駿
「今シーズン、本当にここまでできると思っていなくて。出だしも遅かったですし、シーズン最初の試合だとショートはほぼ全滅、フリーもなかなかうまくいかなくて…どうなることかなって思ってたんですけど、蓋を開けてみれば、自分の中で1番良いシーズンを送れたんじゃないかなって思っている」
「来シーズンの目標は、今シーズンの順位よりも高い順位を目指して、そして来シーズンの全日本では表彰台に乗れればいいなって思っています」