ISU(国際スケート連盟)が認定するジュニアフィギュアスケーターに特化した国際大会シリーズの「ISUジュニアグランプリ(以下:JGP Figure)」の第7戦の競技スケジュールが、イタリア・エーニャ=ノイマルクトにて現地時間10月13日より始まる。ここでは、大会の放送予定と見どころを紹介しよう。
■日程・放送予定
【日程】
※現地時間で紹介(日本との時差は−7時間)
競技第1日 10月13日(木)15:15〜
- アイスダンスRD
- 男子SP
競技第2日 10月14日(金)14:30〜
- 女子SP
- アイスダンスFD
競技第3日 10月15日(土)12:30〜
- 男子FS
- 女子FS
SP:ショートプログラム
FS:フリースケーティング
RD:リズムダンス
FD:フリーダンス
【放送予定】
ネット:YouTube「ISU Junior Grand Prix」(ライブ配信)
■見どころ
2022/2023シーズンのJGP Figureシリーズは、7つの大会(※)とファイナル大会で構成されている。選手たちは、大会をとおして順位ごとに付与されるポイントを獲得し、出場した2大会の獲得ポイントの合計で最終順位が決まり、その上位6選手(組)が、グランプリファイナルへの出場チケットを手にすることができるのだ。シニア世代と同様ジュニア世代においても、JGP Figureはシーズンを占う重要な国際大会として位置づけられている。
現時点(2022年10月11日)において、今シーズンのJGPシリーズも、ファイナルを除いて、残すは最終戦となる第7戦のイタリア大会のみとなった。言い換えれば、この大会での成績をもって、イタリア・トリノでシニア選手と同じ会場・日程(12月8日〜11日)で行われるグランプリシリーズファイナル行きの選手が出揃うことになるのだ。
前回の第6戦(ポーランド・グダニスク)では、日本勢の活躍がとくに目立った。女子シングルでは中井亜美がSPとFSの両方で、全体1位のスコアをマークして完全優勝を果たしており、第3戦(ラトビア・リガ)の3位の成績と合わせて合計ポイント26(11+15)となり、暫定3位となってファイナル出場を確定させている。
そして、この第7戦には、第1戦(フランス・クールシュヴェル)で優勝している吉田陽菜が登場する。ファイナル行きをかけて、表彰台成績は必至だ。さらに、第5戦(ポーランド・グダニスク)で2位に輝いている千葉百音も、このイタリア大会にエントリーしている。ふたりで上位成績を収めれば、暫定トップでファイナル行きを決めている島田麻央らと合わせて、日本代表がファイナル行きの半数以上のチケットを手にするかもしれない。
女子と同様、第6戦の男子シングルでは、国際大会デビュー戦ながら、堂々の1位に輝いた片伊勢武アミンが、連続してこの第7戦に出場する。さらに、第1戦で表彰台の中央に立った中村俊介も、この最終戦に名を連ねている。ファイナル行きの切符を確実にするためにも、どちらもメダル成績の順位は逃したくないところだ。また、第3戦で6位入賞を果たしている周藤集もこの最終戦にエントリーしている。
それぞれの冬物語の分水嶺となるこの週末ーー。将来有望なスケーターたちの章末を、しっかりと見届けよう。
※ 第4戦(アルメニア・エレバン)が中止になったことから、6大会に減じられている(2022年9月28日時点)
■2022/2023 JGP Figureスケジュール
- 第1戦 8月24日〜27日 フランス・クールシュヴェル ※終了
- 第2戦 8月31日〜9月1日 チェコ・オストラヴァ ※終了
- 第3戦 9月7日〜10日 ラトビア・リガ ※終了
- 第4戦 9月21日〜24日 アルメニア・エレバン ※中止
- 第5戦 9月28日〜10月1日 ポーランド・グダニスク ※終了
- 第6戦 10月5日〜8日 ポーランド・グダニスク ※終了
- 第7戦 10月12日〜15日 イタリア・エーニャ=ノイマルクト
- ファイナル 12月8日〜11日 イタリア・トリノ