フィギュアスケートグランプリシリーズ(ISU Grand Prix of Figure Skating)の2024/2025シーズンの2戦目、スケートカナダ2024が同国ノバスコシア州ハリファックスで行われる。
第1戦、スケートアメリカでは女子シングルの樋口新葉、ペアの“りくりゅう”こと三浦璃来/木原龍一が優勝を果たし、初戦から日本勢が話題をさらった。2戦目となるスケートカナダ2024にも男女シングルに5選手が出場。坂本花織を筆頭に実力者がそろう日本人スケーターたちを紹介していく。
■男子シングル
▼佐藤駿
2004年生まれの20歳。2022/23シーズンにグランプリファイナル初出場で、全日本選手権4位と飛躍を遂げ、四大陸選手権の代表に選出。初の舞台で銅メダルと充実のシーズンを過ごした。昨シーズンもGPシリーズ2戦で3位と2位に入るなど安定したパフォーマンスを披露。2年連続出場の四大陸選手権では銀メダルに輝いた。
今シーズンは9月のチャレンジャーシリーズのロンバルディア杯に出場。イリア・マリニン(アメリカ合衆国)、鍵山優真の後塵を拝し銅メダルとなったが、フリースケーティングで自己最高の187.49点、合計でもパーソナルベストの285.88点をマーク。シーズン序盤にもかかわらず好成績を残し、今季の躍進に期待が懸かる。
▼山本草太
2000年生まれの24歳。2022/23シーズンにグランプリフランスとNHK杯で銀メダルを獲得し、グランプリファイナル初出場。いきなり銀メダルに輝くと、世界選手権日本代表の座もつかんだ。昨シーズンはスケートカナダではGPシリーズ初優勝。全日本選手権で自身初の表彰台となる銅メダルを獲得した。
今シーズンはチャレンジャーシリーズのネーベルホルン杯に出場し、合計262.72点で優勝。特にフリースケーティングは会心の演技で、自己最高得点を更新する183.72点を記録した。22/23シーズンのグランプリファイナルでマークした合計274.35点の更新も時間の問題だろう。今大会にはディフェンディングチャンピオンとして出場する。
■女子シングル
▼松生理乃
2004年生まれ。10月10日に20歳の誕生日を迎えた。2020/21シーズンのNHK杯でGPシリーズデビュー。21/22シーズンは四大陸選手権に初出場、5位に入った。昨シーズンはスケートカナダで銅メダルを獲得。2シーズン連続でのスケートカナダ出場となる。
今シーズンは中部選手権で優勝。合計186.54点をマークしている。
▼坂本花織
2000年生まれの24歳。言わずとしれた日本のエースだ。オリンピックにも2度出場。初出場の平昌2018は6位。北京2022では銅メダル獲得の快挙を達成し、団体での銀メダル獲得にも大きく貢献した。世界選手権にも5度出場し、現在まで3連覇中。全日本選手権も3連覇中と圧倒的な実力を持つ。
昨シーズンのGPシリーズではスケートカナダ、グランプリエスポーを制し、グランプリファイナルも優勝。今シーズンはGPシリーズ女王として臨むシーズンでもある。ここまでにロンバルディア杯に出場。合計199.94点で銅メダルを獲得している。
▼吉田陽菜
2005年生まれ、今大会に出場する日本人で最も若い19歳。2022/23シーズンに全日本選手権で6位に入り、四大陸選手権にも出場を果たした。昨シーズンから本格的にシニアに活躍の場を移し、GPシリーズにも初出場。カップオブチャイナで初優勝を飾った。勢いそのままにグランプリファイナルも初出場で銅メダルを獲得すると、世界選手権の代表権もつかんで8位に入った。
今シーズンはネーベルホルン杯で合計196.47点をマークし、銅メダルを獲得。国内では近畿選手権に出場し、合計183.52点で優勝した。2シーズン連続でのグランプリファイナル出場へ、好成績を残すことができるか。
■日程
※日本時間
10月26日
- 6:00- ペアSP
- 7:25- 女子シングルSP
10月27日
- 1:15- アイスダンスRD
- 2:55- 男子シングルSP
- 5:35- ペアFS
- 7:10- 女子シングルFS
10月28日
- 0:00- 男子シングルFS
- 2:10- アイスダンスFD
■放送予定
- 地上波:テレビ朝日(関東地区)、メ~テレ
- BS/CS:未定
- ネット:テレ朝動画(全種目ライブ配信)
■日本人スケーター・出場選手一覧
男子シングル
- 佐藤 駿
- 山本 草太
女子シングル
- 松生 理乃
- 坂本 花織
- 吉田 陽菜