【11月25日開幕】エスポー杯フィギュアの放送予定|三原舞依、紀平梨花、佐藤駿、イリア・マリニンら出場

ISUフィギュアスケートグランプリシリーズ第6戦が、フィンランド・エスポーにて11月25日に開幕する。ファイナルに向けた最終戦には、三原舞依、紀平梨花、河辺愛菜、佐藤駿、壷井達也、本田ルーカス剛史の日本代表をはじめ、4Aを武器にするイリア・マリニンも出場。ここでは、大会の放送予定や見どころを紹介しよう。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
MIHARA Mai
(Getty Images)

今シーズン(2022/2023)のISU(国際スケート連盟)フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズにおいて、ファイナルに向けた最後の戦いとなる第6戦がフィンランド・エスポーにて、現地時間11月25日から27日までの3日間にわたって開催される。三原舞依、紀平梨花、河辺愛菜、佐藤駿、壷井達也、本田ルーカス剛史の、男女シングルそれぞれ3名、合計6名の日本代表にくわえて、世界で初めて4回転アクセル(4A)を成功させたイリア・マリニン(アメリカ合衆国)も、今大会に出場する。ファイナル行きをかけたGPシリーズ最後の戦いとなるエスポー杯の放送予定と見どころを、ここでは紹介しよう。

■放送予定・日程

※2022年11月21日時点の情報
※日本時間で紹介(現地との時差は -7時間)
※男女シングルのみ放送

11月25日(金)第1日 27:55〜

  • ペアSP
  • 女子SP
  • 男子SP
  • アイスダンスRD

11月26日(土)第2日 26:40〜

  • ペアFS
  • 女子FS
  • 男子FS
  • アイスダンスFD

11月27日(日)第3日

  • エキシビジョン

SP…ショートプログラム
RD…リズムダンス
FS...フリースケーティング
FD…フリーダンス

■見どころ

今季のフィギュアスケートGPシリーズも残すところ、あと1戦とファイナルのみとなった。

ファイナル行きのチケットを目指して、最後のアイスリンクにアサインされたフィギュアスケーターたちの目的地は、フィンランド・エスポーだ。そう、GPシリーズ第6戦「エスポー杯」が、現地時間11月25日より、その幕を開ける。

日本からは、ペアとアイスダンスのカップル種目を除き、男女シングルよりそれぞれ3名、合計6名の代表選手が出場する。

注目すべきは、女子シングル代表の三原舞依だろう。2週前(11月13日)にイギリス・シェフィールドで閉幕した第4戦の「MK John Wilsonトロフィー」において、三原はSPとFSの両方で1位となって完全優勝を果たし、しかもGPシリーズにおいて自身初となる金メダルをその首にかけた。昨シーズンの四大陸選手権の女王にも輝く三原は、ミラノ・コルティナ2026に向けた新たなオリンピックサイクルのはじまりから、その輝きを放っている。そして、今大会で表彰台に上る成績を収めることができれば、三原のファイナル行きは確実となる。三原の進化から目が離せない。

また、三原のほかに女子シングルには、第2戦で5位となった紀平梨花と、第3戦で6位となった北京2022日本代表の河辺愛菜の2名がエントリーしている。さらに、第3戦で優勝し、三原と同様にファイナル射程圏内につくベルギー代表のルナ・ヘンドリックスもこのエスポー杯に出場する。

男子シングルでは、第4戦で3位となった佐藤駿が、ファイナル行きのチケットを手にすることができるか、今大会の成績にかかっている。そして、女子と同様に、男子でも手強い海外勢を相手にして、メダル争いをしなければならない。そのひとりが、世界で初めて4回転アクセルを公式に成功させたイリア・マリニン(アメリカ合衆国)だ。その歴史的な快挙を称え、TEAM USAは公式インスタグラムにて、マリニンを「Quad God=4回転の神」と紹介するほどだ。第1戦で優勝してからおよそ1ヶ月の期間をあけ、世界の耳目を集める17歳が、フィンランドの地でいったいどんな "神" パフォーマンスを披露するのか、注目だ。このほか、第4戦で5位に入った壷井達也と、今季GPシリーズ初参戦の本田ルーカス剛史が、日本よりエントリーしている。

12月9日より、イタリア・トリノではじまるGPシリーズファイナルに向けて、フィギュアスケーターたちが散らす火花は、氷上でも消えいることはなさそうだ。

■GPシリーズとは?

ウィンターシーズンの到来を感じさせる「ISUフィギュアスケートGPシリーズ」は1995年に産声を上げ、シニア選手が出場できる招待制(前年の世界選手権の成績に基づく)の国際フィギュアスケート大会で、毎年シーズンのはじまりとなる10月と11月にかけて6つの競技会が行われ、選手たちは順位に基づくポイントを獲得し、その獲得ポイントによる最終ランキングで上位6名(組)だけが、12月に行われるファイナルへの出場権を手にすることができる。これらファイナル大会を含む一連の国際大会をGPシリーズと呼び、とくに冬季オリンピックシーズンにおけるGPシリーズは、オリンピック前哨戦とも位置付けられている。

各GP競技会において、順位に基づき獲得できるポイントは以下の通りだ。

  1. 15ポイント
  2. 13ポイント
  3. 11ポイント
  4. 9ポイント
  5. 7ポイント
  6. 5ポイント
  7. 4ポイント
  8. 3ポイント

※カップル種目(ペア・アイスダンス)は、上位6位までに付与され、7位以下にはポイントが与えられない

■2022/2023日程

  • 第1戦 スケートアメリカ 10月21日〜23日/アメリカ合衆国・ノーウッド
  • 第2戦 スケートカナダ 10月28日〜30日/カナダ・ミシサガ
  • 第3戦 フランス杯 11月4日〜6日/フランス・アンジェ
  • 第4戦 MK John Wilsonトロフィー 11月11日〜13日/イギリス・シェフィールド
  • 第5戦 NHK杯 11月18日〜20日/日本・札幌
  • 第6戦 エスポー杯 11月25日〜27日/フィンランド・エスポー
  • ファイナル 12月8日〜11日/イタリア・トリノ
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