FIFA(国際サッカー連盟)女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023は8月11日、ニュージーランドのイーデン・パークで準々決勝を実施。日本女子代表・なでしこジャパンはスウェーデン代表と対戦し1-2で敗れた。
2011年大会以来の戴冠を狙う日本は、決勝トーナメント1回戦のノルウェー代表戦から先発メンバーを1人変更。遠藤純に代えて杉田妃和を送り出した。
- GK 山下杏也加
- DF 清水梨紗/南萌華/熊谷紗希/高橋はな
- MF 宮澤ひなた/長野風花/遠藤純/長谷川唯/藤野あおば
- FW 田中美南
この日最初の決定機はスウェーデンに訪れた。24分、ロングボールでスティーナ・ブラックステニウスが抜け出すと、熊谷紗希と入れ替わる形でGKと1対1に。右足のシュートはゴールの枠を外れ、日本は事なきを得た。
日本は右サイドを駆け上がった清水梨紗のクロスなどでチャンスを作るが、シュートまでいけない時間が続く。試合が動いたのは32分。スウェーデンが敵陣中央でフリーキックを得ると、高いボールをゴール前へ送る。このボールは山下杏也加がパンチングではじき出したものの、セカンドボールを拾われてゴール前で混戦に。数度のシュートブロックでもボールをかき出すことはできず、最後はアマンダ・イレステットに押し込まれて先制を許した。
その後も流れを掴めず、前半をシュート0本に抑えられた日本。杉田に代えて遠藤を起用し、ノルウェー戦前半のメンバーで後半に臨んだ。流れを変えたい日本だったが、51分にコーナーキックの流れからハンドでPKを献上。これをフィリパ・アンイエルダールに決められ、2点を追う展開となった。
52分には田中に代えて植木理子を起用。徐々に日本がペースを掴み始めると、74分、ドリブル突破を狙った植木理子がペナルティーエリアで倒されてPKを獲得。植木自身がキッカーを務めたが、シュートはクロスバーの下を叩き、こぼれ球も押し込むことができなかった。その後も88分に藤野がFKからゴールを狙ったが、クロスバー、GKの背中、ポストと当たって外へ。わずかな差でゴールラインを割ることができなかった。
それでも87分、途中出場の林穂之香が1点を返す。遠藤、清家貴子とつないでスウェーデンのゴール前へ。DFのクリアミスを逃さず、林が詰めて1点差に詰め寄った。
10分のアディショナルタイムでさらに攻勢を強めた日本だったが、あと1点が遠い。スウェーデンにうまく時間を使われる時間帯もあり、最後まで同点弾を奪えず試合終了のホイッスルがなった。日本はベスト8で敗退。Tokyo2020の準々決勝でも敗れた相手に、再び4強入りを阻まれる格好となった。
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■なでしこジャパン メンバー
※2023年6月13日発表