FIBAバスケットボールワールドカップ2023は9月10日に最終日を迎え、フィリピン・マニラのモール・オブ・アジア・アリーナでは3位決定戦および決勝が開催された。
決勝に進んだのはドイツ代表とセルビア代表。勝利を収めればともに初優勝となるが、セルビアはユーゴスラビア時代に5回の優勝を経験している。
セルビアのニコラ・ミルチノフがジャンプボールに競り勝って試合開始。ステファン・ヨビッチの3ポイントシュートでセルビアが先制する。第1クォーターは一進一退も、26-23とセルビアの3点リードで終了。第2Qも激しい攻防が繰り広げられるが、ドイツのフランツ・ワグナーがフリースロー2本を決めて2点差とすると、デニス・シュルーダーが3Pシュートを沈め、ドイツが逆転に成功する。第2Qは24-21でドイツ。47-47で前半を終える。
第3Qは終盤、シュルーダーが連続得点を記録するなど、22-10がドイツを広げる。最終・第4Q、ドイツは時間を効果的に使ってリードを守ろうとするも、セルビアが猛攻。アレクサ・アブラモビッチがフリースロー3本を成功して残り1分21秒で3点差に詰め寄ると、残り36秒でマルコ・グードゥリッチがフリースロー2本を成功して2点差とする。この流れを止めたのがシュルーダー。2Pシュートでリードを4点に広げる。試合は83-77でドイツに軍配。ドイツの初優勝でW杯は幕を閉じた。
なお決勝に先立ち行われた3位決定戦は、127-118でカナダがアメリカ合衆国を下している。