【サッカー】天皇杯準決勝:ヴァンフォーレ甲府とサンフレッチェ広島が決勝進出

男子サッカー天皇杯準決勝が10月5日に行われ、J2のヴァンフォーレ甲府がJ1の鹿島アントラーズに勝利。初の決勝進出を決めた。もう1試合は延長戦の末、サンフレッチェ広島が京都サンガF.C.(ともにJ1)を下している。決勝は16日、日産スタジアム(神奈川県横浜市)で行われる。

1 執筆者 渡辺文重
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(時事)

天皇杯JFA(日本サッカー協会)第102回全日本サッカー選手権大会は10月5日に準決勝2試合を行った。5月21日に開幕した天皇杯には、明治安田生命J1リーグの18チーム、J2の22チーム、アマチュアシードの1チーム、都道府県代表の47チームの合計88チームが参加。準決勝には、J1のサンフレッチェ広島、京都サンガF.C.鹿島アントラーズ、J2のヴァンフォーレ甲府が進出している。

■ヴァンフォーレ甲府が決勝進出

県立カシマサッカースタジアム(茨城県鹿嶋市)では、甲府と鹿島が対戦した。甲府は3回戦で北海道コンサドーレ札幌、4回戦でサガン鳥栖、準々決勝でアビスパ福岡とJ1勢を相手にアップセットを演じてきたもののJ2リーグ戦では10試合勝ちなしの6連敗中で18位と低迷。J1リーグ戦5位の鹿島もリーグ戦6試合未勝利となっている。

試合が動いたのは37分、ロングフィードを受けた甲府FW宮崎純真がGKもかわしてゴールを決める。1点を追う鹿島は選手交代、システム変更などを行い攻勢を強めるも、ゴールは奪えない。試合は1-0で甲府が勝利。甲府は初の天皇杯決勝進出を果たした。

試合結果:ヴァンフォーレ甲府 1-0 鹿島アントラーズ(JFA)

■サンフレッチェ広島、延長戦を制す

J1リーグ戦3位の広島と同13位の京都は、サンガスタジアム by KYOCERA(京都府亀岡市)で対戦。残留争いを繰り広げる京都は、8日に行われるJ1第32節を見据えてか、白星を挙げたJ1第31節からスターティングメンバーを入れ替え。一方広島は、J1第31節とほぼ同じメンバーで臨む。

広島は40分、FWドウグラス・ヴィエイラ(ブラジル)のゴールで先制。対する京都は79分、ゴール前の混戦から最後はFWイスマイラ(ナイジェリア)が押し込み、同点とする。試合は90分で決着せず、前後半15分の延長戦にもつれ込む。広島は95分、途中出場のMFエゼキエウ(ブラジル)からのパスに、やはり途中出場のFWナッシム・ベン・カリファ(スイス)が反応。ゴールネットを揺らし、勝ち越しに成功する。
京都は終了間際、GKマイケル・ウッド(ニュージーランド)が攻撃参加するなど執念を見せるも得点は奪えず。2-1で勝利を収めた広島が決勝へと進んだ。

試合結果:京都サンガF.C. 1-2 サンフレッチェ広島(JFA)

天皇杯決勝は16日14時、日産スタジアム(神奈川県横浜市)でキックオフを迎える。

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