FEI世界馬術選手権2022:パリ2024予選を兼ねた馬場馬術の見どころと日程、注目選手は?

デンマークのヘアニングで開催されるこの大会で、キャサリン・デュフールが母国の期待を背負って挑むが、個人優勝の前には、前回大会を制したイザベル・ワース、そしてシャーロット・デュジャルダンが立ちはだかるだろう。団体では、デンマークとドイツが優勝候補して挙げられ、パリ2024オリンピックの出場権に近い存在だ。

文: Rory Jiwani

8月6日から10日にかけてデンマークのヘアニングで開催されるFEI世界馬術選手権では、自国の期待が最高潮に高まっている。

キャサリン・デュフール(デンマーク)は先月、ドイツで催されたCHIOアーヘンでの個人4戦すべてを制し、アーヘン・ネーションズカップでホスト国のドイツを抑えて初めてデンマークを勝利に導くなど、目を見張る活躍を見せた。

アーヘンでの11年間無敗チーム記録を維持しようとしたドイツチームだったが、前回の世界選手権を制したイザベル・ワースがグランプリスペシャルで敗退し、それがドイツチームに大きな打撃を与えた。

オリンピック金メダリストで、第2子を妊娠中のジェシカ・フォン・ブレドウ・ヴェルンドルが不在であるにもかかわらず、彼らは依然として優勝候補のひとつである。

一方で、デュフールは出場選手の中で最もランキングが高く、世界選手権での金メダルから36年間遠ざかっていたデンマークの歴史に終止符を打つ可能性がある。

しかし、オリンピックで個人種目を2度制し、昨年の東京2020オリンピックで銅メダルを獲得したシャーロット・デュジャルダンを擁する英国や、東京オリンピックと前回の世界馬術競技大会(米ノースカロライナ州トライオン)で銀メダルを獲得したアメリカ合衆国も忘れてはならない存在だ。

また今回の大会では、団体戦の上位6ヶ国が2年後に迫ったパリ2024オリンピックの出場権を獲得することができる。

世界馬術選手権2022、馬場馬術のフォーマット

最初の2日間は、すべての選手がグランプリに出場し、各国のベスト3の合計スコアで団体戦の勝者が決まる。また、上位6ヶ国がパリ2024の団体戦への出場権を獲得する。

グランプリの上位30選手は、グランプリスペシャルに進出し、このスコアによって最初の個人メダルが授与される。

グランプリスペシャルの上位15選手が、最も難しく権威のあるテスト、グランプリフリースタイル・トゥ・ミュージック(グランプリ・フリースタイル)に進む。ここでは、決められた動きが含まれるものの、自由演技で競われる。

オリンピックの個人種目は1つだが、世界選手権では2つの種目がある。東京2020の個人決勝は、グランプリフリースタイルの競技形式で実施された。

世界馬術選手権2022、馬場馬術の注目選手

キャサリン・デュフールとデンマーク、歴史を作れるか

デンマークが世界選手権の馬場馬術個人種目を制したのは、1986年にカナダのシーダーバレーで開催された大会にまでさかのぼる。

デュフールは、先月のアーヘンでの素晴らしい活躍により、この偉業を成し遂げるためのいい位置につけている。

30歳の彼女はバモス・アミーゴスとともにCDIO5※のハットトリック(グランプリ、グランプリスペシャル、グランプリフリースタイル)を達成し、ボヘミアンとコンビを組んでCDI4※を勝ち取った。

ボヘミアンと組んで、昨年のオリンピックで4位、欧州選手権のフリースタイルで銀メダル、スペシャルで銅メダルを獲得したデュフールは、世界選手権に向けて、経験の少ない10歳のバモス・アミーゴスを選んだ。

デュフールとバモスは、アーヘンで地元の強豪チームを倒すために3つのテストすべてで自己ベストを記録し、これを地元で再現することができれば、デンマークを歴史的な勝利に導くことだろう。

初めて団体種目が導入された1966年以来、西ドイツとドイツ以外のチームが金メダルを獲得したのは、ソビエト連邦(1970年)とオランダ(2010年)のみ。

デュフールは、リオ2016の馬、アテルプガーズ・キャシディがトライオンに向けて不健全と判定された後、今回が初の世界選手権出場となる。

また、グランプリスペシャル終了後にキャシディの引退セレモニーが行われるため、デュフールにとって非常に特別な数日間となるだろう。

イザベル・ワースとドイツ、連覇に向け巻き返しへ

今年初め、「夢の馬」ベラ・ローズと、同じく世界トップのヴァイヘゴールド・オールドを引退させ、前者は先月アーヘンで感動的なセレモニーを行ったが、イザベル・ワースのキャリアはまだまだ続く。

7つの金メダルを含む12個のオリンピックメダルを獲得している53歳の彼女は、12歳のDSPクアンタスを新しいパートナーに迎えたが、最近の状況は計画通りには進んでいないようだ。

アーヘンのグランプリで78%近い数字を記録したワースは、クアンタスの口から血液が検出され、グランプリスペシャルで敗退。2週間後のクロンベルクCDI4※では69.48%と控えめなスコアで、ヘアニングでメダルを争うには十分とは言えなかった。

しかし、ワースはそのキャリアですべてを経験し、すべてを成し遂げてきた。その経験を味方に、世界選手権の個人種目連覇を狙ってくることだろう。

シャーロット・デュジャルダンが英国の挑戦を率いる

ロンドン2012とリオ2016の個人種目で2連覇を達成したシャーロット・デュジャルダンとヴァレグロは、永遠に結ばれている。しかし、ヴァレグロとの感動的な別れからおよそ6年が経ち、デュジャルダンはもう1頭の馬を見つけた。それが9歳のイムホテップである。

「ピート」の愛称で知られるイムホテップは、5月に国際デビューしたばかりだが、1ヶ月後、イングランドで行われたウェリントンCDI3*では、グランプリで77.76%、スペシャルで78.36%という素晴らしい自己ベストを記録し、優勝を果たした。

この成功の後、デュジャルダンはホース・アンド・ハウンド誌に「ヴァレグロ以来、ピートは私にアリーナでとても自信に満ちた感覚を与えてくれる存在です。彼はとても未熟なグランプリ馬ですが、いつも挑戦していて、私はそれが大好きです」と語った。

世界馬術選手権2022、馬場馬術の日程

すべて現地時間

8月6日(土)

11:00 FEI世界馬術選手権、馬場馬術団体グランプリ

8月7日(日)

11:00 FEI世界馬術選手権、馬場馬術団体グランプリ

8月8日(月)

13:30 FEI世界馬術選手権、馬場馬術グランプリスペシャル

20:30 アテルプガーズ・キャシディの引退セレモニー

8月10日(水)

20:00 FEI世界馬術選手権、馬場馬術グランプリフリースタイル

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