ミカエラ・シフリン: 北京2022アルペンスキー女子ジャイアントスラローム決勝進出ならず

アルペンスキーの世界的なスター選手であるミカエラ・シフリンが、2連覇を狙っていた女子ジャイアントスラロームで、まさかの予選敗退となった

Mikaela Shiffrin
(2022 Getty Images)

北京2022アルペンスキー女子ジャイアントスラロームは、本日(2月7日)予選と決勝のラン2本が行なわれ、両方のタイム合計でメダルが争われている。平昌2018で金メダルに輝くミカエラ・シフリン(アメリカ)が、午前に行なわれた予選となる1本目のランで、ゴールを切ることができず(DNF)に、早くもメダル争いのレースから外れてしまうというサプライズから始まった。

2度の金メダルに輝くシフリンは、スタート直後に待ち構える急な斜度のテクニックが重要となるコースでバランスを崩し、コースから外れてしまう。80名が出場した予選では、シフリンの他にも、合計19名の選手がスタート直後の同様の場面で、コースから外れてしまい、1本目のランをフィニッシュすることができなかった。

AP通信によると、シフリンは残念な様子で以下のように答えている。

「まだ始まってもいないのに、今日という日が終わってしまいました」

「ご覧いただいた通り、(アルペンスキーでは)いろんなことが、本当にすぐに、本当に間髪入れずに起きるのです」

「でも、こんなことで涙を流したりしません。エネルギーの無駄ですから」

「本当にいい感じで攻めているなと感じていました。でも、たったひとつのターン(回転)で、小さい、本当に小さいタイミングでミスをしてしまい、エッジを効かせてコントロールしようとしたのですが、今回のような結果につながってしまいました」

「北京の雪は、スキーするには申し分ないです。確かに素晴らしいのですが、どんな些細なミスでも、リカバリーすることは難しいのです。私の最悪の結果で、お分かりいただけると思います」

「こんなこと、滅多に起こりません。ターンのタイミングはいつも正確だったのに、こんな結果になるなんて想像もしていませんでした」

「でも、今回のことは、私が攻めていなかったということではありません。実際、自分の攻めの姿勢には誇りをもっています。しかし、オリンピックのジャイアントスラロームという大切な場面の、スタートしてたった5回目のターンのところで、このような結果になってしまったことは残念で仕方ありません」

「少し休んで、次のスラロームに向けて集中します」

「(競技スケジュールは)まだ2週間もありますから。楽しみですし、楽しまなきゃ。今日の自分のパフォーマンスは残念です。でも、起きてしまったので、いい方向に捉えます。本当は悔しい気持ちも隠したいところですが、それに固執していても無意味ですし、何の助けにもなりません」

DNFという成績に終ってしまったシフリンは、同日午後に実施予定の2本目のラン(決勝)には出場することができない。なお、この決勝競技の模様は、Olympics.comのライブブログで、リアルタイムに更新される情報で確認することができる。

シフリンは北京2022に向けて、いい準備ができていた。実際、アルペンスキーの今季ワールドカップ総合成績でも、暫定で首位に立っている。

また、ソチ2014アルペンスキー女子スラロームでは、史上最年少で金メダルに輝き、平昌2018の同種目では銀メダルを獲得している。

シフリンは、今大会で他5種目にもエントリーしており、次の出場は2月9日(水)の女子スラロームの予定だ。もし、そこで金メダルを獲得すれば、アメリカ人アルペンスキーヤーとしては、史上最多の金メダルを獲得することになる。

北京2022アルペンスキーの日程&結果の更新情報は、こちらをクリック

もっと見る