“BIG4”アンディ・マレーが今季中の引退を表明「この痛みに耐えながら続けることはできない」

全豪オープンに向けた会見で涙を見せるアンディ・マレー。

現地時間11日、テニスの全豪オープンを前に、アンディ・マレーが今季中に現役引退することを発表した。

マレーは会見で次のように述べ、間もなくコートから去ることを公言している。

「この痛みに耐えながらプレーすることはできない。昨年12月、練習中にこれ以上続けることが難しいと確信したんだ。痛みがいつまで続くか分からないままプレーしていたから、どこかでピリオドを打つしかないと思ったんだ」

「なんとか(地元イギリス開催の)ウィンブルドンまで続けたいとチームに伝えたよ」

マレーは2019年6月~7月にかけて行われる全英オープンで引退する意向を示した。その一方で、痛みが収まらない現状も踏まえ「そこまでプレーできるかどうかは分からないが…」と続け、コートに立つことさえも難しい状況であることを明かしている。

1987年生まれ、現在31歳のマレーはテニスのグランドスラム大会を3度制し(全英2回、全米1回)、オリンピックのテニス競技ではロンドン大会、リオデジャネイロ大会と2大会で金メダルを獲得した名手。近年のプロテニス界ではロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と並んで“BIG4”と称されていた。

男子シングルスでの世界ランキングでは2016年11月には1位となったマレー。だがその後は臀部の手術に踏み切るなど長期の休養を余儀なくされ、最新の世界ランキングでは230位まで順位を落としていた。

マレーは今月上旬に行われたブリスベン国際2019で、2018年9月以来となるツアー復帰を果たしたばかり。1回戦を突破したものの、2回戦ではダニール・メドベージェフ(ロシア)に敗れ、早期敗退を喫していた。だがマレー本人にとっては満身創痍の状態だったようだ。

マレーは1月14日に開幕となる全豪オープンでは、1回戦でロベルト・バウティスタ・アグート(スペイン)と戦う予定になっている。

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