北京2022開会式・各チーム公式服装のファッションに注目!
イタリアの三色旗がモチーフになったユニフォームから、精巧に仕立てられた冬のオリンピック開催国の中華人民共和国のコートまで、北京2022開会式では目に留まる各チームのファッションが見られた
北京2022は、通称「鳥の巣」と呼ばれる国家体育場で2月4日に開会式が実施され、ギリシャにおいて採火された聖なる火がオリンピック聖火台へ点灯され、ついに開幕した。
この鳥の巣は、北京2008の夏季オリンピック開催時に建設され、今では北京のシンボルようなスタジアムとなり、この冬季オリンピックでは、91の国と地域の代表選手団が開会式で行進するという華やかな歴史を刻んだ。
気温が氷点下まで下がった中、伝統的なものから、ファッション性と機能性を兼ね備えたものまで、参加NOC(各国オリンピック委員会)によって、さまざまな特徴の公式服装が見られた。
Olympics.comでは、各チームの公式服装のスタイルやファッションに注目したので、早速紹介しよう!
まずイタリアでは、ファッションは古くから生活の重要な一部であり、スタイル、品質、個性に重きを置いている。そして、**チーム・イタリア**は、その期待を裏切らなかった。
スモックのようなロングコートは、緑、白、赤の3色の縦縞を均等に配した国旗を模している。
パンツのカラーは、代表チームが長年着用しているブルーで、これはかつて同国を支配していたサヴォイア家が使用していたサヴォイア・ブルーまたはアジュール・ブルーに由来している。
目を引いたコロンビア
**チーム・コロンビアは、スピードスケートのラウラ・ゴメスと、クロスカントリースキーのカルロス・アンドレス・キンタナ**が旗手を務めた。
選手団は、身体を包み込む伝統的な衣服のルアナを纏い、マルーン(栗色)を基調とした特徴的なカラーが目を引いた。
コロンビアの伝統的な帽子ソンブレロ・サンドネーニョを被っての登場だ。
ファッション性を追求するナイジェリア
北京2022は、西アフリカのナイジェリア男子にとって冬季オリンピックデビューとなる大会。女子は前回の平昌2018に続く連続出場。
まだメダルを獲得できたわけではないものの、**チーム・ナイジェリア**は白を基調に、緑のフェイクファーが施された服装で、その存在感をアピールした。
また、ナイジェリア国旗の緑をあしらった帽子も身に着けていた。
力強いファッションの開催国・中国
冬季オリンピック開催国の**チーム・中華人民共和国(中国)**は、伝統的な赤のロングコートを着て、鳥の巣に登場。
ウエストにギャザーを寄せ、どんな体型にも似合う、時代を超えたスタイリッシュなフォルムで、白いブーツと美しいコントラストが印象的だ。
さらに、赤い毛糸の帽子をかぶり、あたたかさ、実用性、ファッション性を兼ね備えている。
サウジアラビアが鮮烈デビュー
**チーム・サウジアラビア**は、初の冬季オリンピック出場で、目を引くコートを着用。派手な色彩こそなかったが、スタイルで主張していた。
ベージュ、くるぶし丈、中央にジッパーがついたロングラインのコートは、まさにそのチームの個性を表すファッションだった。
同国初で唯一の冬季オリンピック選手であるアルペンスキーのファイク・アブディが旗手を務めた。
正確な音程を刻んだ合唱団
最後は世界を魅了した子供たちの合唱団に注目。その理由は、音楽的な美しさだけではなかったからだ。
2022年2月1日に寅年を迎えた中国では、大きな猫は勇気と強さの象徴とされている。
子供たちの白い上着とブーツに描かれた虎の絵は、まさにその象徴の証。
そして、赤い帽子と短いニットのマフラーを身につけていた。