【コメント】バスケ男子日本代表、フィンランドに歴史的勝利！「僕たちは自信を持っていい」FIBAワールドカップ2023

フィリピン・日本・インドネシアの3カ国共催で行われているFIBAバスケットボールワールドカップ2023は8月27日に大会3日目を迎え、グループEに属する男子5人制バスケットボール日本代表・AKATSUKI JAPANは、1次ラウンド第2戦でフィンランド代表と沖縄アリーナ（沖縄県沖縄市）にて対戦した。

最新の世界ランキングでは36位の日本に対し、フィンランドは24位と格上の相手だ。

25日の開幕戦で黒星に終わったドイツ戦と同じく、フィンランド戦のAKATSUKIメンバーは、富樫勇樹、渡邊雄太、馬場雄大、ジョシュ・ホーキンソン、原修太の5名で先陣を切った。

先制点はフィンランドに奪われたものの、その後すぐに日本が勝ち越しゴールを決めてリードすると、徐々に日本が試合の主導権を握り、22−15とリードのまま第1クォーター（Q）を終える。

しかし、その後の第2Qでは、一転してフィンランドが大暴れ。NBAプレーヤーであるマルカネンを中心にボールが集められ、北欧チームの猛攻撃を止められず逆転を許した日本は、3ポイントシュートの精度を欠くなど枠を捉えることができず、2桁台にまで点差を引き離され、36−46で試合を折り返す。

後半に入ると、チーム最年長の比江島慎が果敢なプレーで相手ファウルを誘ったり、ホーキンソンの高い成功率でリバウンドを奪うなどゴール下で躍動し、チームを鼓舞する。第3Q終了間際には、馬場が3ポイントを決めて日本に流れを引き寄せ、10点差のまま最終Qに向かう。

その最後の10分間となる第4Qでは、序盤に富永啓生が鮮やかな3ポイントシュートを決めると、ホームに集まった日本のブースターが大熱狂。さらに、チームの司令塔である河村勇輝が、相手の裏をかく3ポイントシュートやフリースロー、アシストを決めて、逆転に成功。その後もAKATSUKI JAPAN全員が、圧倒的な集中力と高いシュート成功率で得点を重ねてフィンランドの突き放しにかかり、相手の戦意を削ぐようなコンビネーションプレーとチームワークを炸裂させる。その差が10点にまで広がったところで、試合終了のホイッスル。最終的に、第4Qだけで35得点をあげた日本が、98−88でフィンランドから劇的な逆転勝利を飾り、ワールドカップで初めてヨーロッパ代表チームから歴史的な白星をあげた。

この試合では、ホーキンソンが両チーム最多となる28得点19リバウンドをあげるなど大活躍。このほか、河村が25得点、富永と比江島が17得点を記録している。また、日本の3ポイントシュート成功率は39.3%と、4割に近い記録を残している。

試合後のコメント

河村「勢いをつけられる勝利だったかなって思う」

富永「若いエネルギーの溢れるプレーで、チームを勝利に導けた」

通算成績1勝1敗となった日本は、29日に1次ラウンド最終戦で日本と同じ1勝1敗のオーストラリア（世界ランキング3位）と対戦する。

■FIBAバスケットボールワールドカップ2023

▼大会日程

• 8月25日-8月30日 1次ラウンド
• 8月31日-9月3日 2次ラウンド、17-32位決定戦
• 9月5日 準々決勝
• 9月6日 準々決勝
• 9月7日 5-8位決定戦
• 9月8日 準決勝
• 9月9日 5-6位決定戦、7-8位決定戦
• 9月10日 決勝

▼日本の試合日程

1次ラウンド（グループC）

• 8月25日21:10 vs.ドイツ
• 8月27日21:10 vs.フィンランド
• 8月29日20:10 vs.オーストラリア

▼FIBAバスケットボールワールドカップ2023 日本代表

※所属は2023年8月21日現在

※ポジション＝PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター