FIBAバスケットボールワールドカップ2023が8月25日に開幕し、5人制男子日本代表・AKATSUKI JAPANは沖縄アリーナ(沖縄県沖縄市)でドイツ代表と対戦した。
世界ランキングでは11位のドイツに対して、日本は36位。強豪国との初戦に向けて、日本は富樫勇樹、渡邊雄太、馬場雄大、ジョシュ・ホーキンソン、原修太のスターティング5で臨んだ。
負傷で直前の強化試合を欠場していた渡邊の3Pシュートなどにより、第1クォーター(Q)はドイツに肉薄。5分過ぎまで8-10というスコアで推移したが、その後はドイツの厳しいディフェンスもあって日本の得点が止まる。最終的には11-23と大きく引き離されて第1Qを終えた。続く第2Qも流れを変えられず、31-53と20点差以上をつけられて終了。富永啓生が1本もシュートを打てないなど、激しいマークを打開できなかった。
第3Qに入って日本は息を吹き返し、ホーキンソンのオフェンスリバウンドや渡邊のスティールなどから連続得点。日本のディフェンスも機能し始めて、この10分間で16-16と五分の展開に持ち込んだ。
さらに第4Qは馬場のダンクや渡邊のアリウープ、富永のこの最初の3Pシュートなどで見せ場を作った。それでも前半でつけられた差はわずかしか縮められず、63-81で試合終了。第4Qは16-12とリードして終えたことは明るい材料となった。
渡邊が20得点、馬場が15得点で日本の攻撃を牽引。ホーキンソンが両チーム通じて最多の10リバウンドに9得点で存在感を示した。チームとしては3Pシュートの成功率が17パーセントにとどまったことが大きく響いた。
日本は27日に第2戦でフィンランド代表と対戦する。
■渡邊雄太のコメント
前半に自分のシュートが入っていたら、もっとゲーム展開が変わっていたと思います。チームに迷惑を掛けてしまいました。後半に点差が離されそうなときも、みんなが食いしばって戦いきりました。勝敗で並んだときに得失点差が関係してくる分、1点が重くなってきます。最後まで諦めずに戦ったことは一つの収穫だと思います。
チームで止めるしかないので。個人で見たら相手のチームが強いのはわかっているので、チーム力で勝負しなくてはいけないときに、コミュニケーションのミスがありました。そういうのがなく40分間を戦いきるようにすることが次の課題です。
確率が上がってこなかった分、思い切って(3Pシュートが)打ちきれなかった部分があると思います。ただ、うちは3Pシュートを多くして、決めていればゲーム展開は変わっていたと思います。決めなければこういう展開になるというだけで、シンプルです。やるしかないですね。
■FIBAバスケットボールワールドカップ2023
▼大会日程
- 8月25日-8月30日 1次ラウンド
- 8月31日-9月3日 2次ラウンド、17-32位決定戦
- 9月5日 準々決勝
- 9月6日 準々決勝
- 9月7日 5-8位決定戦
- 9月8日 準決勝
- 9月9日 5-6位決定戦、7-8位決定戦
- 9月10日 決勝
▼日本の試合日程
1次ラウンド(グループC)
- 8月25日21:10 vs.ドイツ
- 8月27日21:10 vs.フィンランド
- 8月29日20:10 vs.オーストラリア
▼FIBAバスケットボールワールドカップ2023 日本代表
※所属は2023年8月21日現在
※ポジション=PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター