夏のオリンピックイヤーである2024シーズンのバドミントン国際ツアーの開幕戦となる「マレーシアオープン2024(英名:PETRONAS MALAYSIA OPEN 2024/グレード:Super 1000)が、マレーシアの首都・クアラルンプールにて1月9日から14日までの6日間にわたって開催され、最終日の14日には5種目の決勝が行われた。
ワタガシペア、ストレートで大会初V!
Tokyo2020バドミントン混合ダブルスで、日本代表として史上初となるオリンピック銅メダルを獲得した "ワタガシペア" こと、渡辺勇大/東野有紗のペアが、唯一日本代表としてこの日の決勝ステージまで駒を進めた。
今大会第2シードから出場していたワタガシの2人が決勝で対戦する相手は、第7シードから出場の大韓民国代表のペア(KIM Won Ho/JEONG Na Eun)で、準々決勝では世界ランキング1位で同大会4連覇中だった中華人民共和国代表(Zheng Siwei/Huang Yaqiong)を破る金星をあげており、通算成績でも過去連続3敗を喫している難敵だった。
第1ゲーム、渡辺/東野は連続4ポイントを決めるなどして突き放しにかかるも、終盤に相手チームに同点に並ばれるピンチを迎える。しかし、息の合ったプレーで相手の隙を突き、21-18でワタガシペアが先に王手をかける。
つづく第2ゲームでも、序盤から連続ポイント奪ったワタガシがリードするなど試合の主導権を握る。相手ペアへ一度も逆転を許すことなく、21-15でこのゲームも奪った渡辺/東野がストレート勝利でマレーシアオープン初優勝を飾り、開幕まで200日を切ったパリ2024に向けて、国際ツアー開幕戦から幸先の良いスタートを切った。
このほか、男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾と、女子ダブルスの中西貴映/岩永鈴の日本代表がベスト4に進出するも、いずれも準決勝で対戦した中国代表ペアに敗れ、決勝進出を逃している。
優勝した渡辺/東野をはじめ、今大会に出場した日本代表は、16日にインドの首都・ニューデリーで開幕するインドオープン2024へ出場する予定だ。
マレーシアオープン2024をはじめ、BWFワールドツアーなどの国際大会で付与されるポイントに基づくランキングにより、パリ2024の出場枠が決定される。
パリ2024ランキングリストは、2024年4月28日の締切日以降に最終確定する。