12月1日、福岡国際マラソン2024(英名:Fukuoka International Marathon 2024)が平和台陸上競技場(福岡県福岡市)を発着とするマラソンコースで行われ、吉田祐也が4年ぶり2度目の優勝を飾った。
吉田は、レース序盤からアフリカ勢や日本の招待選手たちで形成された先頭集団の中で様子を窺いながら、32km地点を過ぎたあたりで先頭に立つと、一時は日本記録を上回るペースで快走する。
後半にペースダウンしたものの、吉田は後続ランナーを1分30秒以上突き放す独走状態でトップを守り、多くの歓声が響くフィニッシュ地点へと戻ってきた。ゴールテープ前で大きく手を広げた吉田は、男子マラソン日本記録歴代3位のタイムとなる2時間5分16秒でフィニッシュし、コース新記録を樹立して2020年大会以来4年ぶり2度目の優勝を飾った。
福岡国際マラソン2024の表彰台成績は、以下の通り。
- 吉田祐也 2:05:16
- 西山雄介 2:06:54
- パトリックマゼンゲ・ワンブイ(ケニア)2:08:28
日本陸上競技連盟が発表している「2025年度代表選手派遣大会選考要項」によると、この福岡国際マラソン2024は、2025年9月に開幕する東京2025世界陸上競技選手権大会における男子マラソンの日本代表選考競技会のひとつに認定されており、また優勝した吉田はワールド・アスレティックス(WA)が定める参加標準記録(2時間6分30秒)を突破したことから、世界陸上東京2025の代表入りへ大きく前進した格好となる。
なお、世界陸上東京2025の選考競技会であり、福岡国際マラソンと同日に行われた第55回防府読売マラソン大会では、参加標準記録を突破した日本人選手はいなかった。
次戦の世界陸上東京2025男子マラソンの選考競技会は、第73回別府大分毎日マラソン大会で、2025年2月2日に開催される。
大会公式サイト:福岡国際マラソン2024