世界水泳選手権2023福岡大会は7月20日、アーティスティックスイミングの女子デュエットフリー(FR)決勝を実施。安永真白/比嘉もえが銅メダルを獲得し、優勝したデュエットテクニカルルーティン(TR)に次ぐ今大会2度目の表彰台入りを果たした。
安永/比嘉は18日の予選で最低評価となるベースマークが4つあるなど、精彩を欠いて11位。大きく構成を変えることで、上位12組による決勝で上位進出を狙った。「攻めるのも大切だけど、確実に技をこなさないといけないということを実感しました(安永)」。コーチも交えて話し合いを行い、技数や技の難易度に変更を加えた。
決勝ではその狙いがピタリ。「結果を見た瞬間は、難易度が申告どおりに表示されていたので、すごくうれしかったです(比嘉)」。ベースマークは一つもなく、249.5167点で3位に入った。
予選からの逆転はすでに経験済だった。14日のテクニカルルーティン予選は12位でぎりぎりの通過。そこから立て直し、16日の決勝では見事に金メダルを手にした。「いいイメージでした。テクニカルと同じ感じで、頑張れるんじゃないかなという感じでした(安永)」「同じような流れだったので、いい流れを作れるんじゃないかなと。そう思うようにして向かいました(比嘉)」。今大会で得た手応えを生かした銅メダルだった。
ただ、2人に満足している様子はない。「私自身は決勝の演技が納得いく出来ではなかったので、すごく悔しいです」と、安永は変更した技の出来を振り返った。さらに「ここに来てから、テクニカル予選以外は全部、直前に構成を変えることになってしまった(安永)」と準備の点を反省。「これからの大会に向けて練習の取り組み、やり方を変えないといけないと勉強になりました(安永)」「大会中に『この練習は今するべきではないよな』という練習をすることがありました。そういう点を一つでもなくして大会に挑むことが、このルールではさらに必要になってくる(比嘉)」と口を揃えて語った。
なお、優勝は255.4583点のオーストリアペア。中華人民共和国ペアが255.2480点で銀メダルに輝いた。
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