【体操】世界選手権9日目:種目別決勝・平均台で渡部葉月が優勝、宮田笙子が3位、跳馬で谷川航が7位

最終日を迎えた世界体操競技選手権の種目別・女子平均台の決勝で、渡部葉月が初出場初優勝を飾った。

1 執筆者 Olympics.com|公開日:2022年11月6日
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英リバプールで開催中の世界体操競技選手権が最終日を迎えた11月6日、まず種目別・男子跳馬決勝が行われ、予選を7位で通過していた谷川航が7位となった。優勝はアーチュール・ダフチャン。また、続いて行われた女子平均台の決勝に、渡部葉月が出場して優勝、宮田笙子が3位となった。

この日はまず男子跳馬の決勝から行われ、予選を7位で通過した谷川は2番手に登場。男子団体で銀メダル、個人総合で銅メダルを獲得している谷川は、1本目に14.166点、2本目では13.833点で平均13.999点とした。

その後、前回大会の跳馬王者のカルロス・ユーロ(フィリピン)が演技を行い、2本目の着地に少し乱れがあったものの、平均14.950点を記録して暫定1位。そのまま逃げ切るかと思われたが、残り2人となった時点で東京2020の跳馬で銅メダルを獲得したアーチュール・ダフチャン(アルメニア)が平均15.050点を叩き出し、1位に踊り出て、最終的に優勝した。

谷川は「1本目で前に大きく出てしまって、点数が全然出てなかったので、もう1回集中し直そうと思ったが、どこかで集中力が切れていた」と反省点を語ったものの、大会を通じて自分の成長も感じられたとして、前を向いた。

男子の跳馬決勝に続いて行われた女子平均台の決勝では、今大会の個人総合で優勝したブラジルのレベッカ・アンドラーデらとともに、日本から宮田笙子と渡部葉月が出場した。

3番目に登場したアンドラーデが落下するなどして12.733点とするなか、5番目の渡部が落ち着いた演技で着地までしっかり決め、13.600点をマークし、3人を残して暫定1位に。6番目のスカイ・ブレークリー(アメリカ合衆国)、7番目のオウ・ユーシャン(中華人民共和国)が落下するなどして、それぞれ13.300点、13.000点となった。最終演技者の宮田を迎えた時点で、日本勢の金メダルは確定。宮田の得点が13.533点となったことにより、渡部が優勝し、13.566点を記録していたエルサベス・ブラック(カナダ)が2位、宮田が3位となった。

表彰式を終えた渡部は「とても嬉しいです」と笑顔を見せると、「初めての世界選手権、初めての大きな舞台で足が震えました」と素直な思いを語った。決勝では落下する選手も見られる中、渡部は自分のルーティーンをしっかりと決めたことに関して、「自信になった」と口にした。

渡部は当初、補欠として日本代表メンバーに選出されていたが、笠原有彩の負傷により、補欠から繰り上がっていた。

男子跳馬、決勝の結果

  1. アーチュール・ダフチャン(アルメニア)15.050
  2. カルロス・ユーロ(フィリピン)14.950
  3. イーゴリ・ラディビロフ(ウクライナ)14.733
  4. ガブリエル・ブルタネーテ(ルーマニア)14.533
  5. カイオ・ソウザ(ブラジル)14.416
  6. イ・ジュノ(大韓民国)14.316
  7. 谷川航(日本)13.999
  8. キム・ハンソル(大韓民国)13.900

女子平均台、決勝の結果

  1. 渡部葉月(日本)13.600
  2. エルサベス・ブラック(カナダ)13.566
  3. 宮田笙子(日本)13.533
  4. マリーヌ・ボワイエ(フランス)13.300
  5. スカイ・ブレークリー(アメリカ合衆国)13.300
  6. オウ・ユーシャン(中華人民共和国)13.000
  7. ジョーフィア・コヴァチ(ハンガリー)12.733
  8. レベッカ・アンドラーデ(ブラジル)12.733

日本代表

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