現地時間10月29日、第51回世界体操競技選手権大会がイギリス・リバプールで開幕。31日は男子予選(全6班)が行われた。3班の日本は同日午前に試技。1位で決勝に進んだ。
■日本男子団体は首位で決勝へ
3班の日本はあん馬からスタートした。橋本大輝はあん馬で11.666点と得点が伸びなかったが、直後に試技を行った土井陵輔が14.466点をマーク。2種目目のつり輪から日本は安定したパフォーマンスを見せ、260.695点で団体予選1位となった。2位に252.793点のイギリス、以下アメリカ合衆国、中国、イタリアと続いた。団体は予選8位までが決勝に進む。
男子団体決勝は11月2日に実施される。
■谷川航と橋本大輝が個人総合決勝へ
男子個人総合では、谷川航が84.731点で首位、Tokyo2020オリンピック金メダルの橋本大輝が84.665点で2位。上位24名(各チーム3名まで)による決勝に進んだ。男子個人総合決勝は4日に行われる。
種目別では橋本がゆかと鉄棒、谷川航が跳馬、土井陵輔はゆかとあん馬で決勝に進出。神本雄也はつり輪、平行棒、鉄棒の3種目で予選を突破した。種目別決勝は男女とも5日と6日に行われる。
橋本大輝
「最初のあん馬でミスをしてしまい気分的に落ち込んだが、チームのために戦うという目標のもと、つり輪から切り替えることができたのでホッとしている。団体決勝に向けて気を引き締めたい。(あん馬でのミスは)手の痛みもあったが、最初のあん馬はアップから時間があり体が冷えているので難しい。今回はその対策もしたがうまくいかなかった。決勝はゆかからスタートなので、波に乗っていきたい。
(土井陵輔の高得点について)自分が失敗した後で波に乗りづらい場面だったが、彼らしくのびのび演技してくれた。今日は彼のおかげで立て直すことができた。今日はとても良いパフォーマンスだったので、日本は非常に助けられた。
(団体決勝では)まずは今日と変わらず雰囲気良く、みんなで助け合っていきたい。少しでも今日よりよい演技ができるように調整していきたい」
神本雄也
「最初のあん馬で硬くなってしまいあまり良い動きではなかったが、つり輪からは切り替えて日本らしく勢いのある演技ができた。ミスが出ても次の選手が良い演技で盛り上げることが練習からできていたので、動揺や焦りはなかった。
予選のスタートが硬くなりがちなので、(キャプテンとして)試合前の招集場所で円陣を組み、『失敗が出ても最後まで楽しく演技できるように頑張ろう』と声をかけた。団体決勝では失敗が許されない中でも、良い演技で楽しめる雰囲気をスタートから(作っていきたい)。一気に波に乗っていける演技ができれば、ミスを怖がらない自分たちのやりたい体操を発揮できると思うので、スタートダッシュを大事にしたい。個人では残った種目(種目別・つり輪、平行棒、鉄棒で決勝進出)では全部メダルを目指していきたい」
■第51回世界体操競技選手権大会
オリンピック開催年を除き、毎年開催される“世界体操”。2022年の第51回世界体操競技選手権大会(51st FIG Artistic Gymnastics World Championships)は現地時間10月29日から11月6日にかけ、イギリス・リバプールのM&Sバンクアリーナで開催される。
2大会ぶりに実施される団体では、3位までがパリ2024出場権を獲得する。
▼全日程・放送予定
テレビ朝日(地上波/CS)で放映予定
10月29日 女子予選(1,2班)現地19:45 –
10月30日 女子予選(3,4,5,6班)現地09:15 -(7,8,9,10班)現地16:45 –日本7班ゆか~
10月31日 男子予選(1,2,3,4班)(1,2,3,4班)現地09:15 -(5,6班)現地18:45 –日本3班あん馬~
11月1日(火)女子団体決勝 現地18:15 –
- CS:27:30~30:15(LIVE)
11月2日(水)男子団体決勝 現地17:25 –
- 地上波:27:00~29:50(LIVE)
11月3日(木)女子個人総合決勝 現地18:30 –
- CS:27:45~30:30(LIVE)
11月4日(金)男子個人総合決勝 現地17:45 –
- 地上波 27:00~30:00(LIVE)
11月5日(土)種目別決勝 第1日(男子 ゆか・あん馬・つり輪、女子 跳馬・段違い)現地13:15 –
- CS:22:30~27:00(LIVE)
11月6日(日)種目別決勝 第2日(男子 跳馬・平行棒・鉄棒、女子 平均台・ゆか)現地13:15 –
- 地上波:23:50~27:00(LIVE&ディレー)
※リバプールは日本時間時差8時間遅れ(サマータイム期間終了後9時間遅れ)
※放送予定は日本時間