第51回世界体操競技選手権大会(イギリス・リバプール)の開幕を現地時間10月29日に控える中、女子日本代表メンバーが28日に本会場で練習を実施。練習後は深沢こころ(筑波大学)、宮田笙子(鯖江体操スクール)が取材に応じた。
■深沢こころ「16の演技をつなぎきる」
今大会では団体の3位までにパリ2024出場権が付与される。個人としての戦いはもちろん、「チームジャパン」としての結果も重要になる大会だ。女子チームの主将を務めるのは深沢こころ(筑波大学)。チームの雰囲気について「雰囲気はすごくいいです。お互いに応援しあっていますし、自分のやるべきことをしっかりやれていて、すごくいいチームだと思います」と語る。
今大会の目標は「結果よりも、まずは自分たちのやるべきことをしっかりとやって、最高の演技をしたい」。主将という役割もあってチーム目線で多くを語り、「予選であれば4×4、16の演技をしっかりと繋ぎきりたいです」と全員での演技を掲げた。「結果はあとからついてくるので、まずはそれをやりきりたい」と付け加えた。
また、チームとして大事なことには「お互いのことを考えながら自分にも集中すること」「あとはお互いにしっかりと応援すること」を挙げた。「個人競技なので自分のことに集中しないといけないのは当たり前なのですが、それで自己中心的な考えになるのではなく、お互いのことを考えながら自分にも集中することが大事」という考えを示した。
■宮田笙子「笑顔で演技」
宮田は本会場での練習に不安も覚えながらも、しっかりと手応えをつかんだようだ。「普通の会場とは感覚が違うので、最初は不安がありました」としつつ、「跳ね方が違うんですけど、そこまでは変わらないので、慣れてきていると思います。平行棒のしなりもつかめてきているので、あとは自分のコンディションをあわせたいです」と語った。
今大会には全員が初出場となるフレッシュなメンバーで挑む。「チームとしても個人としても、海外の大きい大会は初めてになります」。それでも、「その緊張も楽しみながら。ベストを尽くして予選を通過できたらと思っています」と意気込んだ。
初めての世界体操となる今大会。宮田はどのような演技を見せたいかと問われると、「自分が楽しんで、笑顔で演技すること。プラス、自分の笑顔で観客や審判の先生、いろいろな人にも笑顔になってもらえるような演技をしたい」と回答。笑顔をキーワードに世界と戦う心づもりだ。
7班に組み込まれた日本は大会2日目となる30日に女子予選を迎える。
■第51回世界体操競技選手権大会
第51回世界体操競技選手権大会が10月29日から11月6日にかけ、イギリス・リバプールで開催。前回(第50回大会)は団体が実施されなかったものの、今回は2大会ぶりに行われる。その団体では、3位までにパリ2024出場権を付与。次のオリンピックに向けた闘いも始まる。
▼全日程・放送予定
テレビ朝日(地上波/CS)で放映予定
10月29日 女子予選(1,2班)現地19:45 –
10月30日 女子予選(3,4,5,6班)現地09:15 -(7,8,9,10班)現地16:45 –日本7班ゆか~
10月31日 男子予選(1,2,3,4班)(1,2,3,4班)現地09:15 -(5,6班)現地18:45 –日本3班あん馬~
11月1日(火)女子団体決勝 現地18:15 –
- CS:27:30~30:15(LIVE)
11月2日(水)男子団体決勝 現地17:25 –
- 地上波:27:00~29:50(LIVE)
11月3日(木)女子個人総合決勝 現地18:30 –
- CS:27:45~30:30(LIVE)
11月4日(金)男子個人総合決勝 現地17:45 –
- 地上波 27:00~30:00(LIVE)
11月5日(土)種目別決勝 第1日(男子 ゆか・あん馬・つり輪、女子 跳馬・段違い)現地13:15 –
- CS:22:30~27:00(LIVE)
11月6日(日)種目別決勝 第2日(男子 跳馬・平行棒・鉄棒、女子 平均台・ゆか)現地13:15 –
- 地上波:23:50~27:00(LIVE&ディレー)
※リバプールは日本時間時差8時間遅れ(サマータイム期間終了後9時間遅れ)
※放送予定は日本時間