東京体育館(東京都渋谷区)で開催されていた「第77回全日本体操個人総合選手権」は4月23日に大会最終日を迎え、男子決勝を実施した。
予選2位で決勝へ進出した、Tokyo2020体操男子個人総合の金メダリストで、世界体操選手権2022(イギリス・リバプール)の王者でもある橋本大輝(順天堂大学)が、逆転して優勝し、大会3連覇を成し遂げた。橋本は、腰の疲労骨折の影響から、この日の決勝では難度を落とした構成で挑み、予選のスコアを上回ることはなかったものの、6種目全てでミスのない安定した演技を披露し、予選と決勝を合計したスコアで唯一170点越えとなる171.497をマークして、3度目の頂点に立った。橋本の3連覇は、2008年から2017年までの同大会で10連覇という金字塔を打ち立てている、オリンピック2連覇の内村航平さん以来の快挙である。
また、橋本とともに東京2020男子団体で銀メダルを獲得した萱和磨(セントラルスポーツ)が、合計スコア169.764で2位に、予選7位だった杉本海誉斗(相好体操クラブ/日体ク)が決勝で大きくスコア伸ばして、合計168.197で3位に入った。
このほか、世界体操2022男子団体の銀メダルと個人総合の銅メダルを獲得している谷川航(セントラルスポーツ)が4位、同じく世界体操2022男子団体メンバーのひとりで谷川の弟である谷川翔(セントラルスポーツ)が6位。予選で首位に立っていた三輪哲平(セントラルスポーツ)は7位に終わった。
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■橋本コメント「1つ1つ積み上げていくしかない」
「3連覇したんですけど、航平さんの(10連覇という)記録にはまだまだ遠い。意識しながらも、1つ1つ積み上げていくしかないんだなって思っています」
「結果を見れば3連覇という、いい形で終われたんですけれども、演技内容を振り返ると、まだまだだったなって思うところもあります。今日の(決勝の)試合で、反省は多かったかなと思う。怪我明けっていうのもあって、(予選と決勝の)2日間の試合をするのは、自分でもどこまで行けるかっていうのは未知数だったですけど、とりあえず、本当に2日間やりきって、ホッとしてます。でも、未熟な点は色々見つかったので、しっかり(5月の)NHK杯、その先に向けて修正していきたいなと思っています」
「(今大会を通じて)課題としてきたあん馬がすごく安定してきているなと感じたので、すごく良かった点として振り返りたい。あとは、鉄棒で攻め切って勝ちたいので、 NHK杯に向けて、攻めた演技構成で安定させていきたい。(次の大会まで)3週間弱あるので、練習したいです」
■日程
4月20日(木) 女子予選
4月21日(金) 男子予選 男子種目別トライアウト
4月22日(土) 女子決勝
4月23日(日) 男子決勝
■放送予定
4月22日(土)女子決勝
- 地上波:NHK総合(14:55~17:30)